産科婦人科

概要

 本学は各診療科間の情報交換が容易なため、診断、治療における横断的協力体制が速やかにとれ、患者さんには理想的な医療を提供することができます。
 婦人科部門では悪性腫瘍を中心とした婦人科腫瘍の診断・治療、および治療後の経過観察を行っています。
 なかでも子宮頸癌治療に重きを置いており、進行子宮頸癌および難治性の子宮頸部腺癌治療に先進的治療を行っています。
 一方、子宮頸部初期病変の治療には半導体レーザーを用いた保存的治療を行っています。
 また、化学療法については当科専従の腫瘍内科医と協力し、合理的で適切な薬剤の選択、そして安全な薬剤投与および投与後の適切な管理を行っています。
 また良性疾患に対する腹腔鏡下手術も実施しております。また、過多月経に対するマイクロ波子宮内膜アブレーションを2013年3月より開始しました。
 いずれにしても、患者さんのQOLを重視した診療を心がけています。
 産科部門は小児科NICUと協力してハイリスク妊娠症例の受け入れに対応し、佐賀県の周産期医療において中心的役割を担っています。
 こうした努力の結果、佐賀県は全国でもトップクラスの低い周産期死亡率を維持しています。また、国立病院機構佐賀病院、佐賀県医療センター好生館と連携し、それぞれの特徴を生かし役割分担を明確にすることで幅広い疾患への対応を可能にしています。
 また、ローリスク妊婦の受け入れも積極的に行い、高次医療機関である特色を生かして、より安全な分娩管理を提供するように努めています。

取り扱っている主な疾患

 婦人科悪性腫瘍としては、子宮頸癌を筆頭に、子宮体癌、卵巣癌、卵管癌、外陰癌、絨毛性疾患を取り扱っています。
 良性疾患としては子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、良性卵巣腫瘍が主なものです。その他、骨盤腹膜炎、附属器炎、といった細菌感染症とともに、クラミジア、単純ヘルペスウイルス、パピローマウイルスなどによる性感染症も取り扱っています。
 産科領域ではローリスク妊娠の他、妊娠合併症(異所性妊娠、妊娠高血圧症候群、切迫流早産、前置胎盤、常位胎盤早期剥離、多胎妊娠など)、胎児異常(胎児発育不全、胎児形態異常など)、他科疾患合併妊娠、集中管理を必要とする妊娠・産褥症例等を取り扱っています。
 特に、当院に脳神経外科や泌尿器科の小児疾患を専門とする医師を有するため、該当する胎児形態異常例は当院への紹介が中心となっています。
 早産症例については、妊娠28週以上の症例を中心に管理し、それ未満の症例は関連病院と連携して診療を行います。

特色

  1. 当科における婦人科悪性腫瘍に関する研究、特に子宮頸癌の発癌からその治療に至る研究成果は特記すべきものがあります。これを反映して、子宮頸癌のみならず、婦人科悪性腫瘍治療では国際的にみても高いレベルの治療を提供しています。また、全国レベルの研究グループ(JCOG、JGOG)等の正式メンバーとして、臨床試験に貢献しています。


  2. 産科診療は、単独主治医制でしばしば生じる判断ミスや見逃しを極力防ぐために、グループ診療外来を基本としています。また、夜間当直時の分娩においても最善の対応を可能とするため、全医師に患者情報が周知されるよう徹底したカンファレンスを行って方針を決定しています。


  3. 従来は開腹手術を行っていた異所性妊娠、婦人科良性腫瘍に対して積極的に腹腔鏡下手術を行い、早期離床、入院期間の短縮を実現しています。また放射線科との連携のもと、子宮動脈塞栓術を子宮筋腫の治療のみならず、大量出血が予測される手術前の処置などに適応し、良好な成績を収めています。

取得した認定学会名

日本産科婦人科学会
日本婦人科腫瘍学会
日本臨床細胞学会
日本臨床腫瘍学会
日本がん治療認定医機構
日本周産期・新生児医学会

取得している各専門医・指導医の数

専門医・指導医 人数
日本産科婦人科学会・専門医   9名
日本臨床細胞学会・細胞診専門医 4名
日本臨床細胞学会・細胞診指導医 1名
日本婦人科腫瘍学会・婦人科腫瘍専門医 2名
日本婦人科腫瘍学会・婦人科腫瘍指導医 2名
日本がん治療認定医機構・認定医 3名
日本がん治療認定医機構・指導医 2名
日本臨床腫瘍学会・がん薬物療法専門医 1名
日本臨床腫瘍学会・がん薬物療法指導医 1名
日本周産期新生児医学会・暫定指導医(母体・胎児) 1名
 
佐賀大学医学部附属病院
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