リハビリテーション科

佐賀医科大学附属病院が開院となった昭和56年11月6日に骨・関節外来の1室で院内措置特殊診療部門リハビリテーション(リハビリ)部として診療が開始されました。昭和57年10月13日にリハビリ専門外来として外来診療を開始し、平成13年4月1日にリハビリ部として新設、平成14年11月にリハビリ科の標榜が許可され、現在は専従医師3名、理学療法士13名、作業療法士6名、言語聴覚士4名がリハビリ診療に従事しています(令和5年5月現在)。

さらに佐賀県高次脳機能障害拠点機関として、支援コーデイネーターも2名配置されています。

取り扱っている主な疾患

リハビリ治療は入院患者さんを中心に月曜日から土曜日に行っています。対象疾患は、脳血管等疾患(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、もやもや病等)、神経筋疾患(パーキンソン病、MS、ALS等)、高次脳機能障害、嚥下障害、骨関節疾患(変形性関節症、骨折、RA、脊椎疾患等)、呼吸・循環器疾患、悪性腫瘍、小児疾患、廃用症候群、切断等多岐にわたり、脳血管疾患等リハビリ、運動器リハビリ、心大血管リハビリ、呼吸器リハビリ、がんリハビリ等の専門的なリハビリ治療を行っています。またNST(栄養サポート班)、緩和ケア、嚥下評価、福祉用具・住宅相談などのチームの一員として各カンファレンスにも参加しています。さらにリハビリスタッフと病棟看護師、心理療法士、医療ソーシャルワーカーがリハビリ症例の検討や勉強を行うリハビリカンファレンスを毎週開催しています。当科では急性期の入院リハビリが中心ですが、先進的あるいは特殊リハビリ領域に対しては外来リハビリも行っています。2001年より筋電義手のトレーニングを開始し、その後2015年10月には全国でも珍しいロボットリハビリ外来を開設し、多種類のロボットを使用しての臨床的研究も含めたリハビリを、ボツリヌス療法、磁気刺激療法などを併用しながら行っています。また、高次脳機能障害支援、車いすや自宅改修等の環境調整支援などにも関わり、地域にも繋がりながらリハビリを行っています。

特色

【社会活動】日本リハビリ医学会や日本リハビリ医学会九州地方会等の活動の他、佐賀リハビリ研究会、佐賀県リハビリ科医会、佐賀がんリハビリ研修会、佐賀県内のリハビリ専門学校の講師としての指導なども行っており、多くの勉強や活躍の場があります。

【教育】新専門医制度では、当院が基幹研修施設となり、関連研修施設(運動器、小児、回復期、地域等の施設)と連携して充実した研修プログラムを作成したいと思っています。これまでには、リハビリ専門医4名、リハビリ認定臨床医2名の誕生を支援しました。また、博士課程は平成27年までの修了者9名、現在2名在籍中、修士課程は平成27年までの修了者20名、現在1名在籍中です。海外留学経験者もおり、希望があれば海外留学も可能です。

【医局】皆和気あいあいと楽しい雰囲気で臨床、研究、教育に携わっています。ぜひ当医局の一員として参入してください。そして一緒に学びましょう!

取得している各専門医・指導医の数

専門医・指導医人数
リハビリテーション科研修施設指導責任者1名
リハビリテーション専門医2名
リハビリテーション科認定医1名
整形外科専門医1名
リウマチ科専門医1名
急性期病棟におけるリハビリテーション医師研修会修了者2名
嚥下機能評価研修会修了者1名
難病指定医1名
小児慢性特定疾病指定医1名
日本医療機能評価機構産科医療保証制度診断協力医1名
がんのリハビリテーションセミナー修了者3名