材料部(Central sterile supply department:CSSD)は、患者さんに最良の医療・看護が正確、安全、迅速に提供されるよう再使用可能医療機器(reusable medical device : 以下、RMD)を再生処理し、臨床現場の必要な場面に応じて安全で良質の滅菌および消毒済みRMDを恒常的に提供することを目的としています。
主な活動内容は、臨床現場で使用されたRMDを回収し、仕分け、分解、洗浄、消毒、検品、組立、包装、滅菌、保管、そして供給を行います。
その他に、物流サービスの一環として単回使用医療機器(single use device : 以下、SUD)の供給も行っています。 また、これらの実務のほかに医工・産学連携による共同研究なども活発に行い、学会発表や論文投稿も行っています。
臨床現場で使用されるRMDの再生処理は医療の根幹を支える行為です。われわれは、医療現場における滅菌保証のガイドラインに準拠したバリデーションの実施と日常管理の徹底により、高度の品質保証システムを確立し、院内感染防止ならびに医療安全のために日々の業務を遂行しております。
材料部で取り扱っている医療機器は以下の通りです。
・ウォッシャーディスインフェクター・・5台
・カートウォッシャー・・・・・・・・・1台
・超音波洗浄器・・・・・・・・・・・・2台
・内視鏡自動洗浄・消毒器・・・・・・・4台
・システム流し台・・・・・・・・・・・4台
・乾燥機・・・・・・・・・・・・・・・6台
・高圧蒸気滅菌器・・・・・・・・・・・5台
・酸化エチレンガス滅菌器・・・・・・・2台
・過酸化水素ガス滅菌器・・・・・・・・2台
ウォッシャーディスインフェクターや高圧蒸気滅菌器、酸化エチレンガス滅菌器の運転工程を遠隔で監視することにより、装置の異常や故障を早期発見し迅速な対応を行います。
また、運転記録や滅菌インジゲータの結果を電子媒体で保存することにより、RMDの高度な品質保証を行います。
RFIDタグを利用して手術用RMDの洗浄・滅菌履歴を管理します。病院情報システムと連携することにより、患者さんごとに履歴の閲覧が可能であり、不具合発生時には迅速な追跡、対応を行います。また、業務支援機能として、立体自動倉庫と連携することによる取り揃え支援や手術セットの組立支援などを有効活用することにより、効率的な再生処理業務を遂行します。
医療機器学会
資格 | 人数 |
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第一種滅菌技師 | 2名 |
第一種圧力容器取扱作業主任者 | 3名 |
特定化学物質等作業主任者 | 3名 |