− 佐賀医大産婦人科でのお産 −

大学病院というと、「紹介状がなければお産できない。」「何か大変な問題がないと受診できない。」といったイメージをお持ちではないでしょうか?
いえいえそうではありません。私達 産婦人科病棟のスタッフはたくさんの方々が来院され、出産されることを心よりお待ちしております。どうぞお気軽にご相談ください。

佐賀医科大学医学部附属病院 産科の外来日、受診方法のご案内

1. 初めて産婦人科外来を受診される妊婦さん

紹介状をお持ちの方は外来受付で係りに提示していただければ直接産婦人科専門外来で診療を受けられます。
紹介状をお持ちで無い場合は総合外来で一旦診療を受けられた後、総合外来担当医の判断で産婦人科紹介となります。もし、直接産婦人科での診療を希望される場合は事前に予約を入れておかれれば当日は直接産婦人科専門外来で診療となります。予約の際は0952−34−2319(産婦人科医局直通)におかけください。

2. これまで産婦人科外来を受診されたことのある妊婦さん

紹介状、予約がなくても直接産婦人科専門外来での診療となります。外来受付で産婦人科受診希望と申し出てください。

3. 外来での妊婦検診

産婦人科専門外来受付で母子手帳を提出してください。
検尿用のコップをもらって採尿後、呼び出しがあるまで待合室でお待ちください。
呼び出しがあると
体重測定

超音波検査

血圧等の測定

医師による診察
の順で検診を行います。検診の担当医はできるだけ見落としを防止するために主治医制ではありません。複数の医師が一人の妊婦さんの妊娠経過をチェックするようにしています。

お産までの流れ

入院
まず、陣痛室へ

陣痛が強くなり、子宮の入り口が開くまでここで過ごします。
いよいよ、分娩室へ

分娩し、2時間後までここで過ごします。
その後、病室へ(完全母児同室制、自律授乳)
その他の特徴

1.高度周産期医療

  • 総合病院であるメリットを生かして妊娠中におこる様々な問題に対して各診療科と連携した総合的な管理を行います。
  • 他院にはない24時間集中管理システムを用い、刻々と変化する赤ちゃんの状態を的確に捉え迅速な医療を実施します。
  • 全ての医師、看護婦が妊婦さんの状態を正確かつ客観的に把握できるように産科POSカルテを導入しています。
  • 新生児治療室が分娩室と隣接しており、生まれたばかりの赤ちゃんに対して新生児医による速やかな対応が可能です。

2.外来保健指導

  • 妊娠中の生活や分娩の準備について助産婦が妊婦さん一人一人に個別に説明いたします。妊娠前期と後期の2回行っています。

外来保健指導のご紹介

1.妊婦さんへ
毎週月曜日9:00〜12:30
担当助産婦が妊娠前期と後期に保健指導を行ないます。

2.お産後の方へ
毎週水曜日10:00〜12:30
赤ちゃんの身長、体重測定及び母乳哺育・育児についてのご相談を承ります。

3.母親学級

  • 妊娠週数に合った生活上の注意点、分娩の準備、育児について医師・栄養士・助産婦がお話いたします。

完全母児同室制、自律授乳ってなに? 母親学級のご紹介
  • 毎週月曜日(第1〜4まで) 13:30〜15:00
    2階カンファレンスルームにて
第1クール (第1月曜日、妊娠15週までの方) 母親学級の紹介
妊娠の管理・検診について(医師より)
妊娠中の栄養(栄養士より)
母子健康手帳の活用
日常動作について
当院の特殊性―母乳哺育・母児同室
第2クール(第2月曜日、妊娠28週までの方) 母乳哺育―必要性、手入れ
ビデオ鑑賞(SMC)
分娩準備と新生児用品について
妊婦体操
第3クール(第3月曜日、妊娠34週までの方) 妊娠後期の異常について
ビデオ鑑賞(ドキュメント出産)
新生児について
沐浴(準備・お風呂の入れ方)
病棟案内
第4クール(第4月曜日、妊娠34週までの方) 入院の時期と分娩経過について
呼吸法と補助動作
産後の経過・入院後の生活について
(入院期間・費用・受持制)

4.完全母児同室制、母乳哺育

  • お母さんと赤ちゃんが楽しく授乳・育児できるようスタッフ全員でお手伝いしています。

完全母児同室制、自律授乳ってなに?
私達は母乳哺育を推進しています。母乳には赤ちゃんに必要な栄養素はもちろん のこと、感染や病気を防ぐための免疫物質が含まれています。また、顎の発達や、お 母さんと赤ちゃんの信頼関係を築くためにも大切なことだからです。しかし、母 乳の分泌状態や赤ちゃんの吸い方には個人差があり、すぐに母乳哺育が上手くいくと は限りません。そんな中で焦りや不安が生じることもあるかもしれませんが早期よ りお母さんと赤ちゃんがいっしょに過ごしおっぱいの練習を行うこと で退院後も安心して育児ができることに結びつくと思います。私達スタッフもできる 限りお手伝いをさせてもらいますのでお気軽にご相談下さい。

(授乳方法)
  • お母さんと赤ちゃんの状態がよければ、出産後30〜60分以内に添い寝の状態で直接授乳をします。(母乳はほとんどでませんが、赤ちゃんに乳首を吸ってもらうことでその後の分泌が良好となります。)
  • 分娩後は、異常がなければ2時間後に病室へ戻り、6時間後までベットで安静にして過ごしますが、赤ちゃんとお母さんの状態を見て、看護婦が介助しながら、母乳分泌を促すために24時間以内に7回以上の直接授乳を目標とします。
  • その後は頻回授乳(=赤ちゃんが欲しがったら直接授乳)をするとします。ただし、赤ちゃんの体重の減り方、お母さんの母乳の分泌状態をみながら行います。
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