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佐賀県感染防止対策地域連携協議会(HICPAC-S)は地域の感染防止対策の普及・啓発を目的とした、多職種の感染管理担当者の団体です。

事務局:佐賀大学医学部附属病院感染制御部

〒849-8501 佐賀県佐賀市鍋島5−1−1

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佐賀県感染防止対策地域連携協議会
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これまでに頂いた相談と回答

相談001
【相談】現在、職員に麻しんの抗体検査をしています。過去に麻しんのワクチンを2回接種した職員で、抗体が16未満の者がいます。こういう場合はワクチンを接種したほうがよろしいでしょうか。
【回答】ご質問ありがとうございます。 ご相談者の施設における抗体価検査の方法はEIA法(IgG)としてご回答致します。日本環境感染学会「医療従事者のためのワクチンガイドライン 第2版」に則ると、ワクチンにより抗体価を獲得するために必要なワクチン接種は1歳以上で2回が原則とされています。また、成人では小児より抗体陽転率が低いという報告もあり、過去に2回の接種記録がきちんと残されていれば、当ガイドラインの「抗体価陽性(基準を満たす):16.0以上」まで接種し続ける必要はありません。あくまでも1歳以上で2回のワクチン接種が重要となります。
相談002
【相談】職員対象のノロウイルスの検査はどのような症状(吐き気、下痢、頭痛、発熱など)が出た場合にした方がいいのでしょうか。 当院では栄養科は何かしらの症状が出た場合、家族にノロが出た場合も検査をしています。また定期的な検査は必要なく、流行する期間(10?4月ぐらい)だけでもいいのでしょうか。 検査で陽性反応が出た場合の出勤停止期間、停止期間内に症状が治まれば、陰性化の確認はいらないのでしょうか、職員の場合の検査は病院負担でされているのでしょうかについて教えていただけたら幸いです。
以下の文章より回答となります。 大量調理施設衛生管理マニュアルに準じてお答えいたします。
・職員対象のノロウイルスの検査について:
「調理従事者等は臨時職員も含め、定期的な健康診断及び月に1回以上の検便を受けること。検便検査には腸管出血性大腸菌を含めることとし、10月から3月までの間には月に1回以上または必要に応じてノロウイルスの検便検査に努めること」とされています。必要に応じての解釈ですが、質問者の方が言われていますように症状を有す場合や、家族にノロウイルスが検出された場合でよいかと思います。
・ 検査で陽性反応が出た場合の出勤停止期間について:
「下痢又は嘔吐などの症状がある調理従事者等については、直ちに医療機関を受診し、感染性疾患の有無を確認すること。ノロウイルスを原因とする感染性疾患による症状と診断された調理従事者等は、検便検査においてノロウイルスを保有していないことが確認されるまでの間、食品に直接触れる調理作業を控えるなど適切な処置をとることが望ましいこと。」とされています。施設の状況にもよりますが、症状がないこと、検査をしてノロウイルスが検出されていないことを確認して勤務再開としたほうがよいと考えます。
・ 職員の検査に関する病院負担について:
施設に違いはあると思いますが、症状がなく、定期検査の意味であれば病院負担をしている施設が多いかと思います。 反対に、症状があれば、治療となりますので、個人負担としている施設が多いかと思います 。
相談003
【相談】訪問診療を行っている90代女性、脳梗塞後遺症で寝たきりの患者様について相談です。1年に2?3回、急な発熱で入院加療を受けられており、尿路感染+誤嚥性肺炎の加療を受けられています。今回尿よりESBL産生大腸菌が検出されており、入院中はセフメタゾールを使用されています。在宅で再発が疑われた場合、どのように抗菌薬を選択したらよいでしょうか。また自宅や介護施設で特別な感染対策は必要でしょうか。。
感染症の原因菌は毎回変わる可能性がありますので、その時の培養結果などで抗菌薬を選択する必要があると思います。今回はESBL産生大腸菌が原因菌であるとの仮定で、ご説明申し上げます。ESBL産生大腸菌に対して感性であればセフメタゾールが選択肢の一つと考えます。重症例や肺炎ではメロペネムなどのカルバペネム系が第一選択薬と思います。 医療介護者の感染対策につきましては手指衛生+接触予防策(使い捨ての手袋やエプロンなど)+標準予防策(湿性物質を感染性物質として扱う)で対応いただければと思います。

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