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HTLV-1専門外来について

 成人T細胞白血病・リンパ腫をはじめとして難治性神経疾患、ぶどう膜炎、慢性肺疾患など様々な病気を引き起こすHTLV-1ウイルス。そのキャリアは全国に100万人いると推定され、九州にはその半数50万人がいらっしゃいます。HTLV-1ウイルスは主に母乳を介して感染することから、平成22年10月から母子感染予防対策事業による妊婦健診がスタートしました。これにより妊婦さんがHTLV-1ウイルスに感染しているか、母乳を与えるか否かについての体制は整いつつあります。しかしながら、HTLV-1ウイルスに感染していると分かったお母さん自身はどうすれば良いのでしょう。いつ発症するかわからない病気に怯えながら一人で悩み続けるキャリアの方は少なくはありません。

 そのような方の健康状態の診断、治療法や予防法についての情報の提供の場として、HTLV-1ウイルス専門外来の設置が佐賀県地域医療再生基金充当事業として認められました。

 HTLV-1ウイルス専門外来は、血液・腫瘍内科のスタッフ(医師・臨床心理士)が担当します。この外来は、カウンセリング体制を充実させることを目指し、HTLV-1ウイルスの感染が判った時から、病気に対する恐怖だけではなく、家族関係、社会関係の面でも様々な悩みと戦うことになります。ひとりで悩むのではなく、一緒に考える場として、少しでも明るい情報を正確に提供する場として、この外来を利用していただければと思っています。

ヒトT細胞白血病ウイルス-1型(HTLV-1)専門外来は、キャリアの方やご家族の方など、いろいろな悩みに関する相談を受け付けています。

<一人で悩むのではなく、一緒に考える場>
<少しでも明るい情報を正確に提供する場>

*お話しいただいた内容がほかの人に知られることはありませんのでご安心ください。

妊婦健診でHTLV-1陽性と言われた方へ

HTLV-1専門外来では、ウイルスに関する検査、診察、相談(カウンセリング)を行なっています。

  • 検査が陽性だったけど、授乳方法や自分の健康診断はどうすればいいの?
  • 日常生活について気になる。
  • 過去に検査を受けて陽性と言われた。そのことについて改めて詳しく相談したい。
  • 授乳方法について悩んでいる。
  • 前回出産時、検査で陽性とわかった。そのときに辛い思いをした。

など、お気軽にお尋ねください。

スタッフ紹介

HTLV-1専門外来は血液・腫瘍内科(木村晋也 教授)スタッフが担当します。

  • 代表:末岡榮三朗(医師、佐賀大学医学部臨床検査医学講座 教授)
  • 臨床心理士