本文へスキップ

TEL.0952-34-2363

〒849-8501 佐賀県佐賀市鍋島5-1-1

佐賀大学 脳神経内科

教室案内


教授挨拶

 2023年4月1日より佐賀大学脳神経内科に着任いたしました小池春樹と申します。当教室は1981年に柴崎浩先生が神経筋部門を開設され、初代黒田康夫教授と二代目原英夫教授のもと発展を遂げて参りました。これまでの伝統を引き継ぎながら、今後も当教室をさらに発展させることができるように務めて参ります。

 脳神経内科は脳だけでなく、脊髄から末梢神経、筋に至るすべての病気を対象としています。最近では、多くの神経難病で病態に基づいた疾患修飾療法が開発されているだけでなく、ロボットスーツを用いたリハビリや、再生医療の応用研究なども行われており、脳神経内科の診療は近年、劇的に進歩しています。佐賀大学脳神経内科ではこのような進歩を常に取り入れながら、佐賀県を中心とした医療圏の診療体制を充実させると同時に、佐賀大学発の研究成果を世界に向けて発信するべく、教育・診療・研究に取り組んで参ります。

 脳神経内科の診療は、神経系の中のどの部位に病気があるかを推定する神経診察から始まります。当教室では、卒前・卒後教育を
通して、画像がなくても病変の局在診断ができるという神経診察の楽しさを伝えるとともに、リサーチマインドを持った幅広い人材の育成を目指しています。脳神経内科の領域では、まだ十分わかっていないことが多くあり、情報は日々更新されていますので、日常診療の中でふと気づいたことが教科書に載るような重要な発見につながる、ということを私自身も何度か経験しています。学生にもベッドサイドでの実習を通じて、ふとした気付きが新たな発見につながるということが実感できるような指導をしたいと考えています。また、現在の佐賀大学脳神経内科の教室員は脳卒中、認知症、てんかん、頭痛、運動ニューロン疾患、末梢神経疾患など、様々な疾患の診療を精力的に行っていますし、画像、心理学、生理学、さらには病理学の手法を用いてこれらの疾患の病態研究にも取り組んでいます。このような多様性を大切にしながら、日常診療を行いながらでも、得られた知見を世界に発信できるような環境を整備するように務めています。

 佐賀大学の所在地である佐賀市は、山海の幸に恵まれ、長く住むにはとても良いところです。私の出身は名古屋なのですが、佐賀大学脳神経内科に着任してすぐに佐賀県の皆様と土地に魅了されましたので、残りの人生は佐賀大学脳神経内科と佐賀県の皆様に捧げるつもりです。インターネットや物流がこれだけ発達している時代ですので、佐賀にいながらでも世界の人々に「佐賀大学脳神経内科ここにあり」と知らしめることは十分可能です。佐賀県ご出身の学生と先生方におかれましては、幼馴染やご家族のいる土地で是非一緒にお仕事をしましょう。また、今まで佐賀とご縁がなかった学生と先生方におかれましても、この住みやすい土地、佐賀で、世界とつながった仕事を一緒にしましょう。

 興味のある方は遠慮なくご連絡ください。私たちとともに脳神経内科の未来を切り拓いてくれる若い先生たちを常に歓迎します。