平成30年度 国立大学法人佐賀大学医学部附属病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~9 10~19 20~29 30~39 40~49 50~59 60~69 70~79 80~89 90~
患者数 976 362 374 494 842 1429 3006 3189 1865 242
当院は、地域医療の砦として幅広い疾患に対応するとともに、最新の高度医療の提供を行っています。入院診療の概要を年齢別の退院患者数からみてみると、70歳代が昨年比7%増で、全体の約半数(48.5%)を60歳代から70歳代が占めており、これに50歳代、80歳代を加えると約3/4(74.3%)になります。対象疾患としては各領域の悪性腫瘍や脳・心臓などの血管障害が多くみられますが、その他に外傷や感染症、先天異常、関節・運動器、感覚器、排泄機能などの様々な機能障害に対する入院治療も行っています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 103 3.55 3.43 1.94 71.16
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 59 10.75 10 3.39 70.54
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 58 12.10 19.06 10.34 69.95
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等25あり 27 22.59 19.34 7.41 67.96
040040xx9906xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等26あり 21 13.33 16.32 14.29 69.38
肺がんをはじめとする腫瘍性疾患に対して、呼吸器外科、放射線科、病理部と連携し、集学的治療(手術、抗がん剤、放射線治療)を行っています。診断としては、超音波気管支鏡を用いて、従来の気管支鏡検査では診断困難な患者さんにも対応しています。治療分野では、プレシジョンメディシンを遂行するため、学外施設との連携を行い、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤の適切な投与に取り組んでいます。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法指導医2名を中心に治療を行っています。  また、特発性肺線維症、過敏性肺臓炎を含む多くの間質性肺疾患の患者さんの診療も行っています。間質性肺疾患の診断には、放射線科、病理部、呼吸器外科参加の合同カンファレンスを定期開催し、適切な診断と治療選択を行っています。特に、治療困難な特発性肺線維症に対して抗線維化剤の至適投与に取り組んでいます。日本呼吸器内科学会専門医7名(うち3名指導医)を中心に治療を行っています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上)手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 67 7.01 6.17 1.49 0
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 47 4.02 7.28 0 5.74
150040xxxxx0xx 熱性けいれん 手術・処置等2なし 26 3.85 3.83 0 2.19
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし 24 6.38 6.19 0 2.75
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 5.83 7.4 0 9.26
早産児でも比較的軽症例の入院が多い傾向があります。けいれん性疾患の緊急入院も引き続き多いですが、今年度は呼吸器感染症の入院は減少していました。小児消化器の専門医や小児外科医がいるため消化器疾患の入院は以前より増えています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 396 15.5 22.27 53.54 66.44
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 155 18.9 24.26 81.94 75.4
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 46 17.8 16.8 32.61 73.96
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。)前方椎体固定等 手術・処置等2なし 45 20.13 21.39 46.67 70.29
07040xxx02xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 大腿骨頭回転骨切り術等 34 28.59 39.44 70.59 38.41
1,2,5:高度医療を提供する関節外科センターとして国内、国外からも難治例を受け入れ、全国国立大学のなかでトップクラスの人工関節置換術件数を有しております。また、症例によっては骨切り術も積極的に行っております。
3,4:脊椎脊髄外科指導医2名により頚椎から骨盤までの脊椎手術例が実施され、高齢者の変性腰椎疾患手術例が顕著に増加しています。
その他、重度外傷なども地域医療の最後の砦として診療を行っています。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070520xx97xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術あり 19 7.32 9.5 0 65.63
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 14 6.07 4.05 0 37
160200xx0200xx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 12 8 5.37 0 26
070071xx97xx0x 骨髄炎(上肢以外) 手術あり 副傷病なし 11 29 31.18 36.36 73.64
070570xx010xxx 瘢痕拘縮 瘢痕拘縮形成手術 手術・処置等1なし - - 5.72 - -
1. 乳癌や子宮体癌など根治手術後に生ずる四肢のリンパ浮腫を改善する外科手術(リンパ管静脈吻合術等)の 有効性が示されてきました。
2. 腫瘍切除に関しては切除のみならず整容面でも十分な配慮が必要であり形成外科が得意とする分野です。
3. 顔面損傷は、救急処置が必要な疾患で形成外科が得意とする領域です。
4. 生活習慣病である糖尿病が増加していることで、糖尿病足病変も年々増えてきており、それによる足趾骨髄炎に対しての手術は増加傾向にあります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 48 11.79 9.69 27.08 77.75
140080xx99x0xx 脳、脊髄の先天異常 手術なし 手術・処置等2なし 38 1.92 3.79 0 2.74
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 33 4.24 3.02 0 60.45
010010xx01x10x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等21あり 副傷病なし 24 29.17 30.74 25 53.13
010010xx01x00x 脳腫瘍 頭蓋内腫瘍摘出術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 19 27.32 21.16 10.53 60.16
脳神経外科では、慢性硬膜下血腫に対する手術のための入院が最も多くなっています。高齢の患者さんが軽微な外傷を負った後、ゆっくりと血腫が貯留し、1~2ヵ月後に歩行障害や認知症様の症状が出現する病気です。緊急手術をすることが多いのですが、症状は術後早期に改善することが多く、8割近くの患者さんが自宅に退院可能となっています。
次いで、子供の患者さんの鎮静検査目的の入院です。当科では小児脳神経外科疾患に積極的に取り組んでおります。MRI検査など、30~40分の間狭い検査装置の中で動かずにじっとしていることが難しい場合、小児科と協力し、鎮静薬で眠っている間に検査を行います。当院では安全な鎮静検査を行うため、1泊入院をしていただき検査後の安全を確認しています。
3番目に多いのは、脳動脈瘤に対する検査(脳血管造影検査)のための入院です。脳動脈瘤とは脳の血管に膨らみができる病気で、これが破裂するとくも膜下出血を起こしてしまいます。脳動脈瘤があればすぐ手術をしなければならないというものではなく、大きさ、形状、患者さんの持病などを総合的に判断し、破裂の危険性と手術のリスクを正確に判断して破裂する前に手術を行うべきかどうか、治療方針を判断しています。
4番目および5番目は脳腫瘍に対する摘出手術です。脳腫瘍は脳や脳を取り巻く組織に発生した腫瘍の総称です。その発生部位や良性か悪性か、によって手術の難易度やその後の治療方針も異なります。脳神経外科では、様々な画像診断法、ナビゲーションシステムや術中モニタリング、覚醒下手術、術中蛍光診断法などを駆使し、神経機能を温存しつつ最大限の腫瘍摘出に取り組んでいます。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 106 12.47 11.87 0.94 69.43
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 22.75 - -
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 - - 9.29 - -
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 31.09 - -
040020xx97xxxx 縦隔の良性腫瘍 手術あり - - 8.66 - -
呼吸器外科は、肺悪性腫瘍手術として原発性肺癌、転移性肺癌の手術を行っています。その他、肺良性腫瘍、縦隔腫瘍、嚢胞性肺疾患などの手術を中心に診療をおこなっています。全国的に悪性疾患の死因第一位は肺癌であるように、当院でも肺癌の手術症例は年々増加の一途をたどっています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx97010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等21あり 副傷病なし 32 23.63 20.53 25 84.38
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等2なし 28 13.11 12.01 0 77.11
050163xx03x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術・処置等21あり 副傷病なし 17 17.06 16.06 0 77.82
050080xx01010x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 16 19.06 24 6.25 72.56
050080xx99000x 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 4.57 11.95 14.29 84.43
心臓大血管手術の中で、大血管手術は主にステントグラフト内挿術と人工血管置換術を行っていますが、近年はステントグラフト内挿術の比率が高くなっている傾向があります。虚血性心臓病に対しては、主として冠動脈バイパス術を行っています。弁膜症に対しては、弁形成術を積極的に行っており、自己弁を温存する大動脈基部置換術も積極的に行っていますが、弁置換術も重要な治療法です。心臓手術のリスクが高い大動脈弁狭窄症の患者さんには経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)も行っています。
産科婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 68 8 4.85 0 59.31
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 64 17.36 12.58 0 56.27
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(腟部)切除術等 手術・処置等2なし 54 3.31 3.2 0 36.98
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 副傷病なし 41 10.76 4.61 0 65.76
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 36 7.67 6.28 0 42.22
1.子宮悪性腫瘍に対する化学療法目的の入院です。進行症例、手術不能症例や再発症例では化学療法を必要とします。化学療法後、手術を行う症例もあります。近年では通院で行う外来化学療法が増加していますが、個々の症例に応じてリスクの高い症例などは、入院での化学療法を行っています。
2.子宮頸癌、子宮体癌に対する手術目的の入院です。当院は初期癌から進行癌まで手術が有用と考えられる症例に対しては積極的に手術を実施しております。
3.子宮頸癌の前癌病変や子宮体癌に対する手術です。可能な限り、術後も妊孕能を温存できる術式を選択しています。
4.卵巣癌に対する化学療法目的の入院です。進行症例、手術不能症例や再発症例では化学療法を必要とします。化学療法後、手術を行う症例もあります。近年では通院で行う外来化学療法が増加していますが、個々の症例に応じてリスクの高い症例などは、入院での化学療法を行っています。
5.未閉経の良性卵巣腫瘍に対し、正常な卵巣部分を温存することで更年期症候群の早発を予防します。さらに腹腔鏡を用いて、可能な限り低侵襲な治療を心掛けており、治療後の女性ライフプランも考慮して治療法を検討しています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 701 3.1 2.84 0.14 72.7
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり片眼 112 6.08 9.75 0 56.91
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 90 5.32 8 0 65.67
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 76 4.39 7.05 0 69.47
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 50 4.98 6.55 0 68.38
白内障は加齢によりすべてのひとが罹患する可能性のある病気です。日本では年間140万人くらいの患者さんが手術を受けています。現在は手術の技術も進歩し、侵襲の少ない手術が短時間で施行可能です。
網膜剥離は、人口約一万人に一人発症する可能性が有り、治療が遅れると失明に至る重篤な眼科疾患で、治療には可及的に早急の手術を行います。
最近患者数が増加してきている加齢黄斑変性は、日本では失明原因第4位の疾患ですが、現在では早期の外来治療(主に眼球への注射による治療)によりある程度の視力の維持も可能です。
加齢黄斑変性以外の黄斑疾患のうち黄斑円孔や黄斑上膜などは手術治療による根治が可能で、積極的に手術加療を行っています。
緑内障は日本での失明原因が第1位の疾患です。初期には点眼を中心に眼圧を降下させる治療が行われています が、コントロール不良例については手術治療が行われます。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 60 15.63 13.57 3.33 67.18
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 41 8.07 7.04 2.44 56.98
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 32 7.97 7.37 0 59.81
03001xxx97x00x 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 28 11.14 10.07 10.71 65.82
03001xxx99x4xx 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 25 21.16 12.9 0 70.6
のど、口、鼻、顔面・頸部などの頭頸部に発生する悪性腫瘍(頭頸部癌)を中心に診療を行っています。この領域にはことばを話す・聞く、味わって食べる・飲みこむ、香るなどの、コミュニケーションや人間らしい生活に必要な機能がつまっており、こうした機能を保存して頭頸部癌を根治させるために、最新の機能保存手術や放射線治療、薬物療法に取り組んでいます。必要があれば臓器を摘出する拡大手術を行いますが、その際も形成外科等の他診療科とのチーム医療により、機能を再建する手術を行っています。また再発や転移をきたした頭頸部癌に対しても、新たに導入された免疫療法薬を用いた治療を取り入れています。
副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎に対する手術症例も増加してきました。その他に嚥下障害、音声障害などに対する機能改善手術や、耳下腺腫瘍・甲状腺腫瘍などの頭頸部良性腫瘍に対する手術も行っています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale0、1又は2 42 16.12 16.18 61.9 73.79
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 16 18.72 83.33 64.69
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 30 9.23 7.28 16.67 50.87
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 22 14 16.16 50 77.09
010040x199x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 18 21.23 94.44 77.11
当院神経内科では脳梗塞、脳出血、てんかんが多く入院してきているのが特長です。
脳梗塞の入院数は年々増加し、昨年度は全体で220名程を受け入れました。これは、脳梗塞の血栓溶解療法の普及や救急隊との連携強化によるものです。また、脳梗塞同様に神経症状を急性発症する疾患として、脳出血やてんかんも増えてきております。これも脳梗塞疑いが少しでもある患者さんを速やかに搬送できるように救急隊と連携しているためです。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 82 9.38 8.16 7.32 77.57
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 28 5.04 4.05 0 40.86
080100xxxx0xxx 薬疹、中毒疹 手術・処置等1なし 18 13.5 10.65 5.56 66.39
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 16 12.25 12.51 25 54.69
080005xx01x0xx 黒色腫 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 12 9.75 13.72 16.67 60.92
悪性黒色腫を含む皮膚悪性腫瘍、良性腫瘍を多く治療しています。種々の薬剤による薬疹も多く、早期対応や再発防止に努めています。蜂窩織炎などの膿皮症も増えています。昨年度と比較して平均在院日数を短縮することが出来ました。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1なし 副傷病なし 76 5.78 5.62 1.32 58.64
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 44 6.05 7.4 0 74.39
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 41 12.61 12.63 2.44 67.63
110080xx991x0x 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 41 2.98 2.53 0 69.24
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 30 6.1 7.2 0 74.97
高齢、メタボ社会の現在、本邦成人男性の癌のうち1/4が泌尿器科癌です。このことからも、当然当科受診の患者さんの割合も泌尿器科癌が多いのが現状で、前立腺癌、膀胱癌、腎癌と続きます。当科においては、ロボット支援下前立腺癌手術を施行していることからも前立腺癌に関する患者さんが多いようです。また、尿路結石症は尿器科疾患の代表疾患で、メタボリック症候群とリンクする疾患と言えます。当科では、レーザーを用いた細径尿管鏡下の砕石術を行うことができ、尿路結石症の患者さん方が多く紹介受診されます。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術 手術・処置等2なし 237 5.53 5.15 0 64.73
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1なし、1,2あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 166 4.51 4.47 2.41 67.78
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 131 3.47 3.01 0 70.06
050050xx99200x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等12あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 74 3.34 3.15 0 68.73
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 67 8.96 11.01 8.96 78.3
循環器内科で多い症例は、心筋梗塞、狭心症などに対する心臓カテーテル治療と不整脈に対するアブレーション治療で、この2つで全症例のおよそ6割を占めています。閉鎖性動脈硬化症(ASO)の患者さんにも経皮的血管拡張術(PTA)などの治療を積極的に行っています。後期高齢者の患者さんでもペースメーカー移植術を安全に行う事ができます。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 54 13.07 8.75 5.56 69.26
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 44 9.89 12.05 18.18 66.32
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 副傷病なし 29 13.62 14.21 3.45 65.83
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 25 26.68 35.72 24 70.92
110260xx99x0xx ネフローゼ症候群 手術なし 手術・処置等2なし 18 31.83 21.4 5.56 60.5
当科は地域の中核病院として、高齢化し、合併症を有し、多くの困難を伴う末期腎不全患者さんの慢性透析維持を行うための、ブラッドアクセスを始めとした腎代替療法のためのアクセス作成やそのトラブルへの対応を担っています。
また、このような末期腎不全への進展を極力減らし、また遅らせるべく、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎、腎硬化症など進行性腎障害が疑われる症例に対しては、速やかな入院下で、徹底した食事・生活指導、処方調整を行っています。
また末期腎不全状態に至った患者さんへは、個々人に応じた的確な診断と最良の対応(血液・腹膜透析、在宅透析、腎移植そして見取り)の選択を提示し、その導入を行っています。
またネフローゼ症候群など、その診断のために危険性と高度の診断技術を要する疾患を一手に受け入れ、最良の治療へと導いています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし 副傷病なし 53 3.72 3.56 13.21 51.42
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 42 4.24 7.35 11.9 37.48
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 6.82 9.69 31.82 56.91
160870xx99x00x 頸椎頸髄損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 8.73 12.48 46.67 56.6
160990xx99x0xx 多部位外傷 手術なし 手術・処置等2なし - - 17.26 - -
県内唯一の高度救命救急センターとして、診療体制の充実を図っております。外傷症例は昨年に引き続きさらに増加しており、これは佐賀県ドクターヘリ基地病院としての活動や佐賀広域消防との医師同乗救急車事業の運営を通じて、佐賀県下の重症外傷症例の集約化がさらに進んでいることを表していると考えています。また、急性中毒症例についても昨年よりさらに増加しており、中毒への診療体制の充実はもちろんのこと、精神科との間断なき連携が図れる診療体制にあることで、さらなる集約化が進んでいる結果と考えます。また、転院率も上昇しており、こちらについても精神科との連携体制のもと県内の他医療機関との連携が円滑に進められている結果と思います。
血液・腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 39 32 16.17 5.13 66.62
060010xx99x40x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 30 8.73 9.58 0 64.27
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし 22 48.45 32.36 22.73 68.95
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 17 52.82 40.13 5.88 56.82
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等23あり 11 55.45 32.83 9.09 67.18
当科では悪性リンパ腫を、診断時の病理組織標本に加え、フローサイトメトリー法、染色体検査、FISH 、遺伝子検査を用いて総合的に診断しています。病理医と密に連携し、各々の患者さんに最適な治療法を選択しています。これまで有効な薬の少なかったT細胞性の悪性リンパ腫にも新規薬剤が使えるようになってきました。
急性白血病においては、適応患者に積極的に同種造血幹細胞移植を施行しております。 
多発性骨髄腫は、永らくMP療法しかありませんでしたが、最近5年間で10種類以上の新規薬剤が利用できるようになり、予後は急速に改善してきています。 
食道がんの治療法には、内視鏡的治療、外科治療、放射線治療、化学療法、緩和治療があり、これらを組み合わせた集学的治療が重要です。当院では食道外科医、内視鏡医、腫瘍内科医、放射線治療医が密に連携をとりながら、腫瘍の状態と患者さんの全身状態、価値観などを総合的に評価した上で、患者さんにとって最も適した治療法を提示します。また、標準治療の実施が困難であったり、他臓器のがんを重複する場合にも、がん薬物療法専門医3名(うち1名指導医)を中心としたキャンサーボードで治療方針を検討した上で、がん薬物療法のみならず症状緩和に向けた治療とあわせ、在宅療養が可及的可能となる様なサポートを心がけています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xx0x 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし 148 3.72 2.67 1.35 67.98
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等2なし 80 8.19 8.52 0 71.83
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 45 7.24 7.09 0 65.91
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 32 6.38 10.58 28.13 70.03
060090xx02xxxx 胃の良性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 その他のポリープ・粘膜切除術等 20 4.9 7.07 0 68.05
日本消化器内視鏡学会専門医5名を中心に、食道・胃・大腸の腫瘍に対する内視鏡診断及び治療を行っています。内視鏡で治療可能な早期胃癌や胃腺腫、十二指腸腫瘍、早期大腸癌に対する内視鏡的治療が増加しています。また大腸ポリープにしては外来でのcold snare polypectomyや短期入院で対応することが多くなっています。ピロリ菌関連の上部消化管出血は減少していますが、高齢化に伴う抗血栓薬に伴う潰瘍に対する緊急止血術は増加しています。
一般・消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 57 12.56 15.3 12.28 71.42
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 46 5.11 4.96 6.52 67.26
060020xx02x00x 胃の悪性腫瘍 胃切除術 悪性腫瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 16.97 16.49 13.89 71.47
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 36 7.78 7.3 2.78 65.03
060050xx02x10x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術・処置等21あり 副傷病なし 34 15.56 16.92 5.88 70.38
一般・消化器外科で診療する疾患は、患者数が多い順に結腸癌、鼠径ヘルニア、胃癌、胆石症などの胆道良性疾患、肝臓癌(転移性肝癌を含む)となります。当科では主に消化器悪性疾患に対して外科手術を行いますが、癌の進行度に応じて消化器内科、腫瘍内科、病理診断科、放射線科と密に連携して最新の集学的治療を行っているのが特徴です。また、鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下ヘルニア修復術も積極的に行っています。
膠原病・リウマチ内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x00x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 57 20.02 15.58 19.3 62.37
070560xx99x01x 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 10 35.8 27.21 10 60.8
070560xx99x6xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術なし 手術・処置等26あり - - 28.25 - -
070470xx99x0xx 関節リウマチ 手術なし 手術・処置等2なし - - 15.9 - -
070560xx97x8xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 手術あり 手術・処置等28あり - - 58.84 - -
SLE、多発性筋炎・皮膚筋炎、血管炎などの全身性の膠原病疾患(全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし)が最も多い疾患です。活動期には診断と活動性の評価を行い、治療としては中等量から大量のステロイド剤の投与、および免疫抑制剤や生物学的製剤などの投与を行います。急性期のコントロールがついたのちに退院・転院を行いますが、時に難治性の場合や合併症などで難渋することがあります。入院期間は関連医療機関との連携により少しずつ短縮してきており、平均在院日数は昨年度より2.4日の短縮となり、また転院患者数、転院率も昨年度より上昇しています。
総合診療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 16 10.25 12.58 31.25 63.19
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 7.47 20.92 66.67 80.73
100391xxxxxxxx 低カリウム血症 12 10.67 12.67 33.33 58.25
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし 11 9.45 10.03 36.36 70.27
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 10 5.3 5.42 0 46.4
総合診療部ではあらゆる症状、疾患の患者さんの入院診療を行っています。Common Diseaseである肺炎や尿路感染などの感染症の患者も多く、その中には、敗血症、ショック状態など重篤で全身管理が必要な状態の感染症も含みます。また、診断方法が複雑で診断自体が困難である電解質異常や不明熱(感染性心内膜炎、化膿性脊椎炎などの感染症、膠原病)、原発不明癌の患者さんを多数診療しています。急性期の重篤な病状を速やかに改善し、患者さんの年齢や状態、社会背景などを考慮し、約10日前後で退院もしくは当院の附属施設である富士大和温泉病院地域総合診療センターを始めとする関連病院への転院をお願いしています。
肝臓・糖尿病・内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 97 12.06 10.08 17.53 75.07
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病なし85歳未満 33 17.15 14.27 0 60.21
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 副傷病なし 27 5.19 6.35 0 53.7
060050xx97x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 26 12.62 10.42 0 72.69
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 25 9.04 9.59 8 74.08
当科では膵・胆道癌や総胆管結石など胆膵領域に対して、総胆管結石に対する内視鏡治療(乳頭切開術)や、悪性腫瘍による胆道閉塞に対する減黄治療(胆管ステント留置)を行っています。平均して10日前後の入院期間ですが、高齢の患者さんの割合も多くなっており、長期の入院が必要となる場合には近隣の病院に転院して治療を継続していただくことも多くなっています。
2型糖尿病は教育入院ではなく、糖尿病昏睡や細小血管合併症、大血管合併症を有する患者及び術前術後の血糖管理が多く、在院日数も17日となっています。患者個々の病態によるオーダーメードな治療を行い、強化インスリン療法やGLP-1受容体作動薬を積極的に使用しています。血糖評価は持続血糖測定器を用いており、血糖だけでなく合併症の評価・治療を行っています。患者教育については医師だけでなく、看護師、管理栄養士、臨床心理士とのチーム医療で行っています。また高齢者糖尿病の入院に対して退院調整看護師、ソーシャルワーカーと一緒に在宅医療支援を行っています。
原発性アルドステロン症は、アルドステロンというホルモンが過剰に作られることにより高血圧をきたす他、心臓の病気を引き起こす危険性も高い病気です。この病気が疑われる場合、まず4-5日間の検査入院で本当にこの病気かどうかを判定し、診断がつけば2回目の入院(2泊3日)で治療法を決めるためのカテーテル検査(副腎静脈サンプリング)を行っています。
肝細胞癌に対して、肝動脈化学塞栓術は安全な治療ですが、治療後腹痛や発熱を認めることが多く、治療後10日間程度入院が必要です。治療効果は退院後の外来で治療1カ月後のCT画像と血液検査にて評価します。また、最近では分子標的治療薬が続々と登場しています。治療開始時に約10日程度入院していただくようにしています。当科では最新の知見を基に患者さんの状況に応じた適切な治療法をご提案し治療に望んでいただいています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 99 12 20 46 11 19 1 7.8
大腸癌 27 23 37 51 42 19 1 7
乳癌 14 24 - - - - 1 7
肺癌 51 14 62 118 113 73 1 7.8
肝癌 22 22 10 20 - 85 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌である胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんについて、初発でのUICC病期分類別、および再発に分けて集計しました。 患者数は延患者数で、集計期間中に複数回入院して治療された場合は、回数分をかけた数で表しています。

*UICC病期分類・・・国際対がん連合(UICC)によって定められた、①原発巣の大きさと進展度(T)、②所属リンパ節への転移状況(N)、③遠隔転移の有無(M)の3つの要素によって各癌を0期(早期)~Ⅳ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。(今回0期は集計対象外です)
*「初発」とは自施設で当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施した場合を指します。
*「再発」とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了した後、自施設にて診療した場合(再発の状態で紹介され治療した場合)や、治療がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。

・胃癌診療は消化器外科、消化器内科と連携し、診断から治療まで円滑に行っています。早期病変での内視鏡治療から、進行胃癌でも術前補助化学療法を導入することで、より根治性の高い外科的治療を目指しています。また、外科治療のほぼ全例(99%)でロボット支援下手術を含む鏡視下手術を行っており、根治性を落とさずより低侵襲な治療を行っています。また、当院では併存疾患があり他院では手術困難な症例でも他科と緊密に連携し積極的に外科治療を行っています。
・Stage I~III大腸癌に対する外科治療においては、系統的なリンパ節郭清を伴う根治手術のほとんどを腹腔鏡下手術により行っています。また、平成30年4月から保険収載された直腸癌に対するロボット支援下手術を積極的に行っており、これまでに約60例のロボット支援下直腸切除術を施行しました。直腸癌に対する肛門温存率は 90.4%と良好であり、一時的な人工肛門率は3.6%と生活の質の向上を常に心がけています。Stage IVあるいは再発大腸癌に対しては、腫瘍内科や放射線科と密な連携をとりながら化学療法や放射線治療を併用した集学的治療を行っています。患者さんの生活の質を保ちつつ、可能な限り根治性、予後の向上を目指しています。
・乳がん診療は、乳腺外科医師と看護師(乳がん看護認定看護師やがん看護専門看護師など)、他科の医師、薬剤師、理学療法士などが連携し、治療方針の決定、手術、術後のケアなどを行っています。手術では根治性を損なうことなく、整容性向上を目指した手術(内視鏡手術や再建手術)を行っています。また、切除不能乳がんや再発乳がんの場合には、全身治療が中心となりますが、個々の病状・全身状態に合わせて、生活の質を落とすことなく、治療を行うことを心がけています。
・肺がんをはじめとする腫瘍性疾患に対して、呼吸器外科、放射線科、病理部と連携し、集学的治療(手術、抗がん剤、放射線治療)を行っています。診断としては、超音波気管支鏡を用いて、従来の気管支鏡検査では診断困難な患者さんにも対応しています。治療分野では、プレシジョンメディシンを遂行するため、学外施設との連携を行い、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤の適切な投与に取り組んでいます。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法指導医2名を中心に治療を行っています。
・肝癌は、肝炎や肝硬変などの肝疾患を背景に発生します。そのために根治的な治療を行っても、1年間に約18%の患者さんが再発します。再発の可能性が高いのが肝癌の特徴ですが、たとえ再発を認めても、肝臓の働きを良好に保っていれば再度、十分な治療を受けることが可能です。そのため、肝癌治療後の患者さんは、再発があったとしても早期に発見できるように定期的な検査を受けて頂いています。また、最近の傾向として、ウィルス肝炎が背景にない肝臓からの肝癌が増加しています。ウィルス肝炎を持たない患者さんは、定期的な画像検査を受けられていないことが多く、進行がんで発見される危険性が高くなります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 17 10.18 51.47
中等症 58 13.22 66.84
重症 14 24.07 76.36
超重症 - - -
不明 - - -
※市中肺炎・・・普段の生活を送っていく中でかかる肺炎のことです。

※重症度分類は、A-DROPスコアを用い、軽症~超重症の4段階で表記しています。

当院は軽症から超重症まで様々な肺炎の患者さんが入院されています。平均年齢は、軽症~中等症の肺炎患者さんが60歳代であるのに対して、重症の肺炎患者さんは70歳代以上と高齢の患者さんが多くなります。 平均在院日数は、軽症で10日間、中等症・重症では2週~3週間程度でした。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 178 18.48 75.95 51.18
その他 33 15.94 62.85 6.16
脳梗塞の入院数は年々増加し、昨年度は急性期脳梗塞178名を受け入れました。救急隊との連携で、脳梗塞の血栓溶解療法適応患者も増加しています。
病院到着から血栓溶解療法開始までに要する平均時間は36分と極めて短く、最先端の医療を提供できています。脳外科との連携で血管内治療も行っています。
当院の脳卒中医療の特徴として、脳出血患者でも手術を要さない場合は神経内科で入院治療・精査を行っています。
リスク管理も徹底し、タイミングを逃さず脳外科での開頭減圧術も行っています。在院日数は急性期脳梗塞で18日と昨年より短縮できており、地域病院との連携が深まっていると思われます。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 13 2.46 8.92 7.69 73
K386 気管切開術 - - - - -
K508-21 気管・気管支ステント留置術(硬性鏡) - - - - -
K5091 気管支異物除去術(直達鏡) - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
喀血に対する気管支動脈塞栓術を、放射線科主導の元行っています。対象疾患は、肺動静脈瘻、気管支拡張症、肺アスペルギルス症、肺非結核性抗酸菌症、特発性喀血に加え、一部の肺がん症例です。適応は、呼吸器外科、放射線診断部と協議の上、手術、塞栓術どちらを選択するか決定しています。入院期間は3-5日であり、全症例で喀血の改善ないしは消失を認めています。合併症は特に見られず、再喀血例では、手術を行う場合もあります。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 541 1.44 13.85 61.37 68.87
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方椎体固定) 53 3.04 17.45 49.06 69.45
K1425 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓切除) 51 3.29 13.86 41.18 74.08
K141-2 寛骨臼移動術 33 1.27 26.18 69.7 38.21
K0542 骨切り術(前腕,下腿) 32 1.28 21.13 81.25 64.53
・股関節領域では高位脱臼例や強直股、再置換術、膝関節領域でも重度変形例や再置換術など難治症例を数多く治療しています。また人工関節に頼らない関節温存の骨切り術も積極的に行っています。また当科で開発した新しい抗菌性インプラントによる人工股関節 置換術も行っています。
・脊椎領域でも最新の矯正固定術や除圧術を取り入れており、新しい抗菌性インプラントの開発も行っています。
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K628 リンパ管吻合術 22 1.5 4.91 0 63.95
K0301 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(肩,上腕,前腕,大腿,下腿,躯幹) 13 1.77 8.85 0 55.23
K0503 腐骨摘出術(鎖骨,膝蓋骨,手,足その他) 10 1 41.4 50 74.4
K0101 瘢痕拘縮形成手術(顔面) - - - - -
K0871 断端形成術(骨形成を要する)(指) - - - - -
乳癌や子宮体癌など根治手術後に生ずる四肢のリンパ浮腫を改善する外科手術(リンパ管静脈吻合術 等)の有効性が示されてきました。
腫瘍切除に関しては切除のみならず整容面でも十分な配慮が必要であり形成外科が得意とする分野です。
生活習慣病である糖尿病が増加していることで、糖尿病足病変も年々増えてきており、それによる足趾骨髄炎に対しての手術は増加傾向にあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 52 6.06 34.38 19.23 56.96
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 51 0.65 11.37 19.61 75.88
K1781 脳血管内手術(1箇所) 22 1.09 21.5 36.36 62.41
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 15 2 37.33 33.33 56.6
K1742 水頭症手術(シャント手術) 13 8.23 14.23 38.46 50.31
脳神経外科で最も多い手術は、頭蓋内腫瘍摘出術(その他)です。これは脳腫瘍に対する開頭手術による摘出手術のことです。脳神経外科では悪性腫瘍、良性腫瘍を問わず、様々な脳腫瘍に対する手術を行っています。また、手術に必要なナビゲーションシステム、電気生理モニタリングシステム、術中蛍光診断法、覚醒下手術などを症例に応じて使い分けながら安全かつ効果的な腫瘍摘出術を心掛けています。巨大で脳深部に発生している腫瘍に対しては、頭蓋底手技を用いた摘出術、また、悪性腫瘍においては、手術後も放射線治療や化学療法などが間断なく実施可能な体制を取っており、患者さんにとって最も治療効果が得られる治療方針をお勧めしています。
次いで多いのが慢性硬膜下血腫に対する穿頭手術です。これは高齢の患者さんが転倒後1~2カ月経過した頃にゆっくりと液状の血液が頭の中にたまってくる病気です。局所麻酔で小さな切開を頭部に行って、頭蓋骨に小さな穴を開けてたまった血液を洗浄・除去することで症状が早期に改善することがほとんどです。小さな負担の割に治療で得られる効果が高く、高齢の患者さんにもお勧めしています。
3番目に多いのが脳血管内手術です。足の付け根の血管や肘の血管からカテーテルという管を脳の血管まで通して、そこから病変を治療する手術です。最も多い脳動脈瘤を始め、脳動静脈奇形、動静脈瘻といった病気に対して治療を行っています。脳血管内手術は1カ所か2カ所以上か、脳血管内ステントを用いるかどうかで集計が分かれています。複数箇所に行った患者さんやステントを併用した患者さんもおられ、特にステントを併用することで、これまで血管内手術が難しかった患者さんも治療可能になってきています。
4番目に多いのが開頭による脳動脈瘤頚部クリッピング術です。血管内治療に比べて体への負担は大きくなりますが、治療の確実性など長期間にわたる実績があります。血管内手術,クリッピング術ともに長所・短所を有しており、それぞれの専門医による検討の結果、患者さんに最善の治療をお勧めしています。
5番目は水頭症手術(シャント手術)です。水頭症は脳脊髄液の循環や吸収が障害されて脳室に貯留する病気です。原因不明(特発性)のものや、出血や外傷などをきっかけに発症するものがあります。貯留した脳脊髄液を腹腔内へ流す手術を行います。脳室から腹腔内に流す手術をVPシャント、腰椎から腹腔内に流す手術をLPシャントと言います。すぐに命に関わる病気ではありませんが、生活の質を損なう病気です。特に特発性の水頭症が疑われる場合には、十分に検査を行ったうえで最善の治療方法をお勧めしています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) 43 2.07 8.72 0 67.26
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 32 1.94 6.94 0 71.78
K5143 肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 25 2.32 13.84 4 69.08
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他) 10 1.9 6.4 0 63.7
K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 - - - - -
呼吸器外科で最も多く取り扱っている疾患は原発性肺癌です。近年は検診の普及もあり早期肺癌で診断される症例が増えています。微小癌、早期癌に対して低侵襲手術となる胸腔鏡下手術が増加しており、患者さんの早期社会復帰を可能としています。
次に多い術式は胸腔鏡下肺部分切除です。これは転移性肺腫瘍や高齢者の肺癌で肺癌の標準術式である肺葉切除が行えない場合に行います。今後、高齢化社会に伴い高齢で合併症の多い患者さんが増え、本術式の適応となる肺癌も増加して来ることが予測されます。
原発性肺癌に対する手術は胸腔鏡による手術が主流となっておりますが、未だ進行癌で発見される症例もあります。その場合、拡大手術や気管支形成術など特殊な手技が必要となる場合があり、開胸での手術が必要となります。
その次は自然気胸に代表される嚢胞性肺疾患に行われる術式です。自然気胸は若年者に多い疾患ですが、近年は喫煙の影響もあり高齢者気胸も増加しております。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K555-22 経カテーテル大動脈弁置換術(経皮的大動脈弁置換術) 32 7.88 14.41 25 84.38
K5612ロ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(腹部大動脈) 28 2.79 9.96 3.57 78.68
K5612イ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(胸部大動脈) 20 2.15 11.7 0 77.25
K5551 弁置換術(1弁) 15 4.2 14.4 13.33 71.87
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) - - - - -
心臓大血管手術の中で、腹部大動脈瘤に対してはステントグラフト内挿術と人工血管置換術を行っていますが、近年はステントグラフト内挿術の比率が高くなっている傾向があります。虚血性心臓に対しては、心臓を止めた状態で行う冠動脈バイパス術と心臓を動かしたままで行う冠動脈バイパス術を患者さんの状態に応じて選択して行っています。弁膜症に対しては、弁形成を第一選択としていますが、人工弁置換術も重要な治療法です。心臓手術のリスクが高い大動脈弁狭窄症患者さんには、経カテテール大動脈弁置換術(TAVI)も行っています。
産科婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K879 子宮悪性腫瘍手術 62 4.23 13.08 0 55.47
K877 子宮全摘術 59 1.85 9.31 0 51.61
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 54 1.28 5.22 0 42.48
K867 子宮頸部(腟部)切除術 47 1.06 1.04 0 37.91
K889 子宮附属器悪性腫瘍手術(両側) 44 3.86 13.73 0 57.32
1.子宮悪性腫瘍手術は、子宮頸癌、子宮体癌に対して行う術式です。当科は佐賀県内の婦人科悪性腫瘍治療の拠点病院としての役割を担っており、症例の集約化が進んでおり、多数の症例に対し積極的に手術を行っています。
2.良性疾患に対する子宮全摘も多く実施しています。巨大子宮筋腫、癒着が予測されるようなリスクの高い子宮摘出症例が多く紹介されます。
3.手術に際して、低侵襲性が求められています。良性卵巣腫瘍に対しては、当科では積極的に腹腔鏡手術を導入し、早期の社会復帰を目指せる診療を提供できるように心掛けています。
4.子宮頸癌による死亡率の低下のために重要なことは、がん検診による早期発見早期治療です。子宮頸部切除術は子宮頸部円錐切除術とも呼ばれ、当院では子宮頸部高度異形成、上皮内癌などの前癌病変・初期病変に対して早期治療として円錐切除を行っています。
5.子宮附属器悪性腫瘍手術は、卵巣癌、腹膜癌に対して行う術式です。当科は佐賀県内の婦人科悪性腫瘍治療の拠点病院としての役割を担っており、症例の集約化が進んでおり、多数の症例に対し積極的に手術を行っています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 697 1.12 1.07 0.29 72.7
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 211 1.11 3.6 0 65.35
K284 硝子体置換術 51 1.33 1.78 0 64.9
K2682 緑内障手術(流出路再建術) 50 1.34 1.5 0 64.82
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズを挿入するもの) 28 1.11 1.14 0 71.46
当院では白内障については片眼について2泊3日の短期入院での治療を行っています。病院の性格上、全身や眼局所に合併症を抱えた難治性の患者さんを多く治療しています。
網膜剥離、糖尿病網膜症の網膜疾患や黄斑円孔や黄斑前膜などの黄斑疾患には硝子体手術が行われます。その際50歳以上の方には白内障手術も併施されることが一般的です。硝子体手術は全例低侵襲硝子体手術(MIVS)で行っています。
薬物治療によりコントロール困難となった緑内障についても手術が多く行われています。緑内障手術でも最近は低侵襲緑内障手術(MIGS)に積極的に取り組んでいます。 昨年の手術総数は1,300件を超えました。眼科全体の平均在院日数は3.2日で、大学病院の中では全国的に見ても概ね最短の在院日数です。
耳鼻咽喉科・頭頸部外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 28 1.21 6.86 0 25.25
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) 20 1 6.35 5 56.15
K3941 喉頭悪性腫瘍手術(切除) 18 2.44 3.28 0 66.67
K386 気管切開術 17 3.29 34.82 52.94 68.71
K4571 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) 17 1.12 6.71 0 58.24
細分化された術式でみると扁桃摘出術が上位にきていますが、大きく分類すると頭頸部癌と頭頸部良性腫瘍の手術を最も多く行っています。頭頸部癌は喉頭・咽頭・口腔・鼻・副鼻腔などの扁平上皮癌と、耳下腺・顎下腺や甲状腺の癌に大別されます。早期の頭頸部扁平上皮癌に対しては短期入院での低侵襲な機能温存手術を行い、良好な治療成績が得られています。 進行した頭頸部扁平上皮癌の手術では臓器を摘出する拡大手術が必要ですが、形成外科等とのチーム医療により機能を再建する手術を行っています。耳下腺・顎下腺・甲状腺の癌や良性腫瘍に対しても、術後の合併症や機能障害が少ない手術を行っています。
内視鏡下鼻副鼻腔手術(ESS)症例数も増加しており、表示されている4型以外の手術も多数行っています。ESS手術ではナビゲーションシステムを用い、4Kの鮮明な画像をモニタリングしながら安全で 精度の高い手術を行っています。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 13 1 15 84.62 79
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K386 気管切開術 - - - - -
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
K154-3 定位脳腫瘍生検術 - - - - -
脳梗塞患者への血栓溶解療法で、血管の再開通ができていない患者さんは速やかに安全性を検証し、経皮的血栓回収術を行います。当院での血栓回収術は、一旦減少傾向になりましたが、救急隊との連携強化で、今年は件数も増加しています。治療開始時間も年々短縮され、60分以内での開始が可能です。術後は数日間脳神経外科での管理となり、合併症がないことが確認でき次第、神経内科の管理で原因精査を行います。このように当院脳血管センターの医師、看護師、コメディカルスタッフとの連携のもと、県内随一の医療を提供しています。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 111 1.95 6.7 7.21 76.05
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm以上4cm未満) 16 1.63 3.94 0 48.06
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 13 1.15 3.38 0 34.77
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) - - - - -
K0022 デブリードマン(100cm2以上3000cm2未満) - - - - -
基底細胞癌、有棘細胞癌、悪性黒色腫などの皮膚悪性腫瘍の手術を積極的に行っています。良性腫瘍においても、顔面などの露出部においては術後の創を出来る限り目立ちにくくするために細心の注意を払っています。顔面などの露出部では、腫瘍による醜形・悪臭・出血によるQOLの低下が懸念されるため、90歳以上の超高齢者でも可能な限り手術を行っています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 76 1.8 4.88 1.32 74.46
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 68 1.76 2.88 0 57.24
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 49 1.76 7.35 2.04 65.55
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 41 1.66 9.95 2.44 67.63
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 37 2.46 9.24 0 68.84
泌尿器科での手術の多くが泌尿器科癌に対する手術です。なかでも、前立腺癌に対してはロボット支援下腹腔鏡下根治的前立腺全摘術を施行しています。現在まで200例を超える手術を行っており、治療成績も遜色なく重大な合併症も発生しておりません。
入院期間も10日間程度と短く、退院後も速やかに社会復帰できます。
腎癌・腎盂尿管癌については、腹腔鏡手術で対応し、膀胱腫瘍に対しては、診断・治療目的の経尿道的膀胱腫瘍切除術が最も多く浸潤がんの場合は化学療法を施行し根治手術を後日行います。また、当科では泌尿器科癌の手術の次に、尿路結石症に対する手術を多く行っており、手術内容も対外衝撃波砕石術から、細径の内視鏡を用いたレーザーでの結石破砕・摘出(経尿道的手術(TUL))に治療が変わってきています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 187 2.41 2.73 0.53 65.18
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 136 1.97 2.21 2.21 67.46
K5952 経皮的カテーテル心筋焼灼術(その他) 54 1.85 1.96 0 63.57
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 44 1.2 2.66 4.55 70.95
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 37 2.76 6.35 10.81 79.89
循環器内科では、心筋梗塞や狭心症などに対する経皮的冠動脈ステント留置術や、心房細動や心室性期外収縮に対するアブレーションの症例数が多くなっております。心臓カテーテル治療とは、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。
タイミングとしては①緊急で行う場合や検査と同時に行う場合、②検査から日数を空けて行う場合、③検査後一旦退院してから再入院して行う場合など、患者さんの状況に合わせて様々なタイミングで手術が行われています。
また、当科では徐脈性不整脈で失神や心不全を伴う症例に対してペースメーカー移植術も多く行っています。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 91 6.23 12.67 9.89 69.03
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 56 0.68 2.88 5.36 69.46
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K6105 動脈形成術、吻合術(その他の動脈) - - - - -
当科は地域の中核病院として、高齢化し多様な問題を抱えた末期腎不全患者さんへの最適な治療法の選択を行い、その導入のためのブラッドアクセスの作成を行っています。
また高齢化に伴い、高度な血管障害を抱えた末期腎不全患者さんのブラッドアクセストラブルは増大する一方で、迅速かつ適切な判断の下、その対応も行っています。
救急科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 16 9.5 25 93.75 77.5
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術) 15 0 26.13 80 55.53
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) - - - - -
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定)術 - - - - -
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - - - - -
重症外傷の集約に伴い、搬送当日の緊急的な血管塞栓術を必要とする症例が増加しております。
また、入院後平均9.5日時点での気管切開術実施の症例数の増加は、外因性疾患のみならず内因性疾患においても集学的治療を要する症例の集約化も進んでいる結果と考えます。
血液・腫瘍内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 37 1.89 10.54 8.11 64.62
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 30 1.03 5.63 10 62.97
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -
K9212ロ 造血幹細胞採取(末梢血幹細胞採取)(自家移植の場合) - - - - -
K6262 リンパ節摘出術(長径3cm以上) - - - - -
各種癌に伴う多量の腹水貯留に伴う腹部膨満、呼吸苦などの諸症状に対し、従来は胸水・腹水ドレナージを中心に対処していましたが、多量の体腔液のドレナージは一時的には苦痛を軽減する利点と共に、腹水と共に大量の蛋白を破棄してしまうために、低アルブミン血症を助長し、腹水の再貯留を来す悪循環を生じるというデメリットがありました。当科では、人工透析室の協力を得て、腹水濾過濃縮再静注法を保険適応範囲内で取り入れることにより、大量の癌性腹水に苦しむ患者さんの症状を緩和し、QOL維持とがん薬物療法の継続の両立を目指しています。また、大腸がん薬物療法における標準治療を目的としたカテーテル留置のみならず、末梢血管からの点滴確保が困難な患者さんや、在宅療養を希望される経口摂取が困難な患者さんに対して、埋め込み型カテーテル設置を行っています。在宅輸液ポンプの貸し出しも行っており、休日、夜間でも点滴が自宅で可能となる等、通院の負担軽減と栄養サポートの両面からQOL維持向上を目指して取り組んでいます。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 141 0.54 2.18 0.71 68.84
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 78 1.08 6.31 0 71.45
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 60 0.95 5.33 0 67.75
K654 内視鏡的消化管止血術 41 0.02 5.37 26.83 73.1
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 32 0.53 2.56 0 67.59
内視鏡で治療可能な食道・胃・大腸の早期癌や腺腫の症例は一定数の紹介があり、特に粘膜下層剥離で対応する症例や治療困難例は佐賀大学に集約されています。緊急症例はピロリ菌除菌治療が進み上部消化管出血が減少傾向にありますが、高齢化とともに抗血栓薬服用者が増加し、それに伴う出血が増加しています。
一般・消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 81 2.47 4.86 7.41 66.1
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 64 4.02 9.73 15.63 72.69
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 36 1.17 3 5.56 66.78
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 33 3.48 11.85 18.18 72.03
K529-21 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術(頸部、胸部、腹部の操作) 25 10.56 43.88 20 68.76
K740-22 腹腔鏡下直腸切除・切断術(低位前方切除術) 25 3.08 16.52 8 68.24
一般・消化器外科における手術の特徴は、胃癌、大腸癌、食道癌などの消化器悪性疾患のほとんどを腹腔鏡(胸腔鏡)手術で行っていることです。さらに、2018年4月より保険収載されたdaVinciを用いたロボット支援下手術も以前から積極的に導入し、患者さんの体に対する負担を少なく、拡大視効果による精度の高い手術を心掛けています。また、急性胆嚢炎、胆石症、鼠径ヘルニアなどの良性疾患に対しても、緊急対応し腹腔鏡手術を行っているのも特徴です。
肝臓・糖尿病・内分泌内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 56 2.54 10.93 17.86 76.2
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 43 1.58 7.95 18.6 70.6
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 20 2.6 8.05 0 72.85
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(2cm以内のもの)(その他のもの) 16 3.63 6.06 0 72.44
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 12 2.58 13.33 0 68.58
1.2.当科では、胆膵癌や総胆管結石などの胆膵領域の疾患に対して、消化器外科、放射線科と協力して診断、治療を行っています。総胆管結石に対する内視鏡治療(乳頭切開術や経鼻胆管ドレナージ)や、悪性腫瘍による胆道閉塞に対する減黄治療(胆管ステント留置)を行い胆管の閉塞を解除し、日常の生活に戻れるように負担の小さな内視鏡での治療を行っています。
3.肝動脈化学塞栓術は安全な治療ですが、治療後腹痛や発熱を認めることが多く、治療後10日間程度入院が必要です。治療効果は退院後の外来で治療1カ月後のCT画像と血液検査にて行います。
4.ラジオ波焼灼術とは3cm以内の比較的小さな肝癌に対してエコーで確認しながら腫瘍を穿刺し、焼灼する治療です。当院では全身麻酔下で治療を行います。ラジオ波により癌が十分焼灼されたかどうかは、治療翌日以降に施行するCTで評価します。追加治療が必要な場合は、発熱などが消失し、全身状態が改善してから、再度ラジオ波焼灼術を行います。
5.食道静脈瘤とは肝臓に注ぐ門脈という血管の血圧が高くなる患者さんに発生する食道の血管の瘤です。門脈の血圧が上昇する代表的な疾患が肝硬変です。食道静脈瘤は無症状ですが、瘤が大きくなると破裂し、吐血の原因となります。食道静脈瘤破裂は命に係わる重篤な状況となりますので、破裂の危険性が高い食道静脈瘤に対しては予防的に内視鏡治療を行います。静脈瘤を内視鏡で吸引し、ゴムバンドで結紮することや、硬化剤を注入して静脈瘤をつぶす治療です。点滴から麻酔薬を投与して行います。治療後1週間で静脈瘤の消失を確認して退院となります。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 11 0.09%
異なる 29 0.23%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 124 0.97%
異なる - -
敗血症とは、一般に肺炎や尿路感染症、胆道感染症など、細菌による臓器固有の感染症による炎症が全身に波及している状態です。 血液中に細菌が流入し、全身を循環している場合が多く、腎臓や肝臓、その他の各種臓器の機能不全を起こします。 健康成人でも細菌感染症を契機に敗血症となり、緊急入院を要することがあります。このような場合、「入院契機と同一」と判断されます。 一方、何等かの疾患で入院した患者さんが、治療経過中に敗血症を発症した場合に、その発生数は「入院契機とは異なる」として表現されます。
「同一」、あるいは「異なる」のいずれにおいても、当院で病院横断的な感染症診療が発足して以来、生命予後は非常に改善しています(論文で公表しています)。 患者高齢化に伴い、この重症感染症の発生率は一定の値を推移することが考えられますが、当院では、感染症診療のコンサルテーション体制を敷き、休日も含めて専門的に対応しています。 敗血症は、その診断を受ける患者さんの数が多いほど早期に診断されている事例が多く、予後も良好です。 従って、患者数の多寡ではなく、診療プロセスの質をモニターすることが医療のクオリティとして重要です。当院では10年以上にわたり、このモニタリングを継続しており、 クオリティが向上していることを確認しています。
手術・術後の合併症の発生率については、入院契機と同一のものがほとんどで、透析用シャント閉塞や狭窄による症例が特に多くみられました。 他には、人工関節感染がありました。
更新履歴
2019-09-30
平成30年度の病院情報の公開を開始しました。