英国の病院感染学会の学術誌 Journal of Hospital Infection(JHI) に掲載されました。
この度、青木洋介名誉教授が責任著者の原著論文「カルバペネム系抗菌薬の事前承認制による長期的効果:20年間の分断時系列分析(Long-term effect of carbapenem preauthorization: An interrupted time-series study over 20 years)」が英国の病院感染学会(Healthcare Infection Society)の学術誌Journal of Hospital Infection(JHI)*に掲載されました。
佐賀大学は2006年1月にカルバペネム系抗菌薬の事前承認制(許可制)を開始し、今日まで20年を超えるカルバペネム系抗菌薬の適正使用の実績を有しています。本論文ではカルバペネム系抗菌薬の事前承認制によって使用量を削減し、治療成績を悪化させることなく医療関連の耐性菌を減らす効果が確認されました。抗菌薬の事前承認制としては最長期間の報告と思われます。カルバペネム系の抗菌薬の適正使用活動を推進・継続する動機付けとしてご活用いただければ幸いです。
本論文はオープンアクセスとして公開されています。
https://doi.org/10.1016/j.jhin.2025.06.005
*JHIの2024年のImpact Factorは3.1となっています。PUBLIC, ENVIRONMENTAL & OCCUPATIONAL HEALTH関連の雑誌では430誌中60位に入っており、上位25%(Q1)に含まれています。
