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医学部附属病院検査部

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血液検査室の紹介


血液は血管の中を循環する液体で、生命の維持に極めて重要な働きをしています。 血液検査室では、血液中の赤血球、白血球、血小板の数やその形態について検査をしています。また、血漿に含まれる凝固因子などをしらべて出血しやすい状態などの検査も行っています。


1. 血球算定(血球の数を測定する検査)

1) 赤血球数(RBC)
赤血球が減ると運ばれる酸素の量が少なくなり、貧血がおこります。逆に増えすぎる血液が濃くなり流れ難くなって血管に詰まりやすくな ります。
 2) ヘモグロビン値(Hb)
ヘモグロビン(血色素)は赤血球の中にあって酸素や二酸化炭素を運びます。血液が赤いのは、ヘモグロビンが赤いためで血色素と も呼ばれています。
 3) 白血球数(WBC)
白血球数は体を守る重要な働きをしており、体内に細菌やウイルスが侵入して炎症を起こすと白血球数が増加します。
 4) 血小板数(PLT)
血管が傷ついて出血した場合、血小板は止血するのに重要な働きをします。血小板数が減少したり、機能が低下する と、血が止まらなくなり、時には命の危険さえ伴います。

2.血液像検査(血球の形態や異常な細胞の有無をしらべる検査)

血液中の白血球は5種類あり、顕微鏡で実際に見てそれぞれの割合を出します。 また、赤血球、血小板の形態や通常血液には出現しない異常な細胞の有無も検査します。

右の写真は白血球(10~20ミクロン)、赤血球(7~8ミクロン)、 血小板(2~4ミクロン)それぞれの血球を示しており、1ミクロンは千分の1ミリです。


3.骨髄像検査(血球が作られる骨髄の細胞を顕微鏡で調べる検査)


4.凝固検査(出血のしやすさなどをしらべる検査)


5.フローサイトメトリー(細胞の表面についている物質から、細胞の種類や病気をしらべる検査)


 などの検査もしています。

血液検査室には4人の検査技師が勤務しています。夜間や土日などの休日にも日当直者がおり、 血球算定や凝固検査は24時間、365日休まず検査をしています。


佐賀大学 医学部附属病院 検査部
〒849-8501 佐賀県佐賀市鍋島5-1-1
TEL: 0952-34-3240 / FAX: 0952-34-2028