初期研修プログラム 科名:内科(膠原病・リウマチ内科)
指導者
- 指導責任者
- 多田芳史
- 指導医代表者
- 赤星光輝
- 指導医講習会修了者
- 多田芳史,赤星光輝,丸山暁人,竹山悠希子,堺真梨子
必修研修
概要
常時4~8床の受持医となり,直接の指導医(助教または医員)の指導を受ける。患者およびその家族とのコミュニケーションに留意し,疾患に対する理解,検査や治療に対する協力を得ることを心がける。他の医療機関の協力や他科医師からのコンサルテーションを得られるように努力し,患者のケアを効果的に進めることができるようにならなければならない。
研修成果
ひとりの患者を全人的に診ることができる視野を備えるために,一般臨床医の基本となる内科全般にわたる知識と技能を身に付ける。
研修目標
- 腫脹関節・疼痛関節を診察し,正確に記載できる。
- 膠原病特有の皮膚病変や血管病変を説明できる。
- 各種自己抗体検査の選択と解釈ができる。
- 関節・椎体単純X線写真でおよその評価ができる。
- 膠原病に伴う肺病変の評価ができる。
- グルココルチコイドの副作用の理解および対処ができる。
- 抗リウマチ剤の選択と副作用の対策ができる。
- 免疫抑制剤の適応決定と薬剤別に使用時の留意点を説明できる。
- 生物学的製剤の作用,使用法,副作用について説明できる。
教育関連行事(スケジュール)
月曜日16時30分~17時30分(症例カンファ),17時30分~18時(抄読会)
木曜日8時~10時(カンファレンス・回診)
選択研修
研修の概要
初期臨床研修2年目に2か月程度(ただし希望により1~7か月でも可能)の研修を行うコースである。
関節リウマチは,患者数も多く,一般医でもその診療に通暁しておくことが求められている。また,生物学的製剤・免疫抑制剤の導入によって,リウマチ診療は劇的な変化を遂げつつある。リウマチ・膠原病診療では,病歴・理学的所見・検査所見・画像診断を駆使した基本的診療に加え全身的疾患を管理する専門的知識を要求され,このような統合的な管理,包括的な診療知識を学ぶ。
研修成果
関節リウマチをはじめとする関節疾患・リウマチ性疾患に対する診断,治療,管理,合併症対策などについての診療能力の向上を目指す。
研修目標
- リウマチ患者の診察・評価(とくに関節所見の取り方と記載)ができる。
- リウマチ診療における画像診断(関節X線像,関節軟部MRI,関節エコーなど)の評価ができる。
- 関節炎患者の診断(他の膠原病疾患やその他の疾患との鑑別診断)ができる。
- 患者に基づいた抗リウマチ剤の治療の選択と副作用対策ができる。
- 生物製剤による治療と副作用対策ができる。
- 免疫学的な諸検査の解釈ができる。
- ステロイド,免疫抑制剤による治療・合併症対策ができる。
- 難治性病態での治療戦略をたてることができる。
- 最新のリウマチ診療情報の収集ができ,発信することができる。
- 関節エコーの手技の基本を習得し,応用できる。
教育関連行事(スケジュール)
週4回(月,火,水,金)の初診患者および,コンサルト担当医師と毎日のコンサルテーション業務を担当する。また,午後からは,生物製剤の外来治療や入院患者に対して1年目研修医,指導医とともに屋根瓦方式で担当する。関節エコー外来を担当する。
月曜日,木曜日のカンファレンス・回診に参加する。また,月曜日の臨床抄読会にも参加し英文論文の読み方を学習する。意欲があれば,臨床研究の指導も受けることができる。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 外来 | 外来 | 外来 | カンファ 回診 |
外来 |
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午後 | 関節エコー・生物製剤・臨床研究・病棟・コンサルト・画像診断など | ||||
夕 | カンファレンス 臨床抄読会 |