初期研修プログラム 科名:内科(循環器内科)
指導者
- 指導責任者
- 野出孝一
- 指導医代表者
- 矢島あゆむ
- 指導医講習会修了者
- 吉田和代,園田信成,矢島あゆむ,夏秋政浩,金子哲也,横井研介,本郷 玄,吉岡吾郎
必修研修
研修の概要
循環器内科の必修研修は1年目の内科必修研修の中に含まれる。研修医1名あたり平均3~4名前後の循環器科患者を常時担当医として受け持ち,各研修医に対し4~5年目の後期研修医とそれ以上の経験を有する指導医が指導を行う予定である。
研修成果
ひとりの患者を全人的に診ることができる視野を備えるために,一般臨床医の基本となる内科全般にわたる知識と技能を身に付ける。
研修目標
- 胸痛をきたす疾患の鑑別の進め方を述べることができる。
- 呼吸困難をきたす疾患の鑑別の進め方を述べることができる。
- 浮腫をきたす疾患の鑑別の進め方を述べることができる。
- 失神をきたす疾患の鑑別の進め方を述べることができる。
- 循環器領域での基本的な病歴聴取と身体診察により状態の評価と診断計画をたてることができる。
- 正常心音と病的心音の判断をし,代表的過剰心音・心雑音から病態を推論することができる。
- 胸部単純X線像において心血管陰影像の正常および病的所見の判断ができる。
- 12誘導心電図を記録し,基本的判読をすることができる。
- 負荷心電図の適応を判断し,実施することができる。
- 心臓超音波検査法を用い基本の心臓Bモード像の描出と壁運動の評価ができる。
- 高血圧症の診断と治療の選択ができる。
- 代表的な降圧剤の作用機序を理解し,適切に使用することができる。
- 虚血性心疾患の一時予防と二次予防に関してEBMに基づく管理ができる。
- リスクファクターを有する患者に対し,食事・運動・禁煙などの生活習慣指導ができる。
- 急性冠症候群に対する救急初期対応ができる。
- 急性心不全の病態を把握し,状態に応じた初期治療ができる。
- 慢性心不全の病態を把握し,EBMに基づいた治療の選択ができる。
- 代表的な不整脈を診断し,治療の緊急性の判断をすることができる。
- 代表的な抗不整脈剤の適応と副作用を理解し適切に使用することができる。
- ペースメーカーの適応を判断することができる。
- 肺塞栓症の危険因子を評価することができる。
- 急性肺塞栓に対する初期対応ができる。
- 円滑なチーム医療を実施することができる。
- 循環器専門医へのコンサルトが必要な場合を判断することができる。
教育関連行事
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
午前 | 専門外来 アブレーション |
抄読会 病棟カンファレンス・回診 |
心カテカンファレンス専門外来 心カテ・ペースメーカなど TAVI |
専門外来 | 専門外来 心カテ・ペースメーカなど アブレーション |
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午後 | 専門外来 アブレーション 心カテ・ペースメーカなど 内科外科合同カンファレンス |
専門外来 心カテ・ペースメーカなど 心リハカンファレンス |
心カテ・ペースメーカなど ACHDカンファレンス(第4週) |
心カテ・ペースメーカなど | 心カテ・ペースメーカなど アブレーション |
選択研修
選択コースとして循環器科研修を選択するものに関しては,研修期間は1か月,2か月,3か月の中から,本人の希望に応じる。できれば2か月か3か月が望ましい。
研修成果,研修目標ともに必修研修と同じであるが,1年次の必修研修に加えて2年次に更に循環器科研修を選択するものに関しては,心臓超音波検査や心臓カテーテル検査など,より専門的な検査に関する技能の経験などに関して選択者の希望に応じ内容を調整する。