初期研修プログラム 科名:整形外科

指導者

指導責任者
馬渡正明
指導医代表者
松村陽介
指導医講習会修了者
森本忠嗣,長嶺里美,松村陽介,吉原智仁,泉 政寛,坂井達弥,平田寛人

必修研修

研修の概要

社会の高齢化や医学の進歩に伴い運動器に関する慢性疾患やがんの骨転移患者は増加の一途をたどっている。また労働災害や交通外傷も多様化し,ますます増えてきているのが現状である。
一方,スポーツ人口の増加によりこれまで以上にスポーツ医学,予防医学の重要性が認識されてきている。
これらのニーズに対応する整形外科の役割は大きく,初期研修では2か月の期間の中で特に重要な項目について効率的かつ実践的な研修を行うことを目標とする。

研修成果

日本整形外科学会が定める整形外科臨床研修カリキュラムの短期研修(3か月)到達目標項目の達成を目標とする。

  1. 運動器疾患に特有な愁訴と性質を理解した病歴がとれる。
  2. 骨,関節,神経,筋肉の構造と機能を理解し,基本的な診療が出来る。
  3. 機能障害,能力障害および社会的不利について,障害学を理解し,評価できる。
  4. スポーツ選手について,運動生理および運動と内因性障害を理解し,全般的および部分的メディカルチェックができる。
  5. 骨,関節の単純X線について,正常像と基本的な異常像が指摘でき,主なX線分類と骨計測ができる。
  6. 整形外科的滅菌,消毒法を理解し,四肢,躯幹の創処置,および手術手技および手術助手ができる。
  7. 膝関節穿刺ができ,関節液の性状について基本的な検査および結果を解釈できる。
  8. 主な関節の関節注射,硬膜外腔注射,末梢神経ブロックの適応を理解し,自ら実施できる。
  9. 整形外科的保存療法のうち,ギプス固定,鋼線牽引など牽引療法の適応を理解し,手技が適切に実施管理できる。
  10. 骨折の簡単な徒手整復を行うことができる。
  11. 局所麻酔,簡単な伝達麻酔が実施でき,腱切開,減張切開,簡単な腱縫合など指導医のもとで執刀できる。また,開放創の適切な scrubbing & debridement が行える。
  12. 開放骨折,多発骨折など重症な骨折の合併症について初期対応ができる。
  13. 基本的なリハビリテーションアプローチが実施できる。
  14. 脳性麻痺など肢体不自由児に対して,心理的・社会的側面をも考慮した適切な対応ができる。
  15. 整形外科領域の老人性疾患について,内科的,精神科的合併症および骨代謝を考慮し,適切に対応できる。
  16. 廃用症候群の原因を理解し,その予防ができる。
  17. 筆頭者として研究発表(論文1編,学会発表1回)が適切にできる。

教育関連行事(スケジュール)

回診
術前カンファ
回診 回診 回診 回診
術後カンファ
午前 外来(手術) 手術 外来・手術 手術 外来(手術)
午後 手術
抄読会
手術 手術 手術 手術

回診:毎日(月曜日~金曜日)7時45分~
カンファレンス:月曜日,金曜日8時~
手術:月曜日,金曜日12時~(午前中入ることもあります)
   火曜日,水曜日,木曜日8時~(骨折などの緊急手術は随時)
抄読会・勉強会:毎週月曜日,18時~

問合せ先

選択研修

必修研修と同じ。