初期研修プログラム 科名:皮膚科
指導者
- 指導責任者
- 杉田和成
- 指導医代表者
- 井上卓也
- 指導医講習会修了者
- 井上卓也,西 純平
選択研修
概要
本院皮膚科は総合的に診られる皮膚科診療を特徴としており,研修期間としては2か月以上が望ましく,指導医の下で内科的・外科的知識を背景として皮膚疾患の診かた,皮疹の表現方法などの一般皮膚科学に加え皮膚外科,美容皮膚科について指導を行う。臨床全科において視診は患者に負担をかけない基本的診療スキルである。〈みる〉ことの重要性と,〈みかた〉について特に指導したい。敢えて医師としての基本的マナーについても取り上げたい。選択研修では原則的に人数制限はない。病棟での基本的な指導体制は,卒前の医学生・2年次選択研修医・3年次後期研修医および皮膚科専門医を有する専属スタッフにより,屋根瓦方式で行う。皮膚科において本方式が実際に機能していることは,既に臨床実習等で高い評価を受けている。希望があれば,特に皮膚外科に重点を置いた研修コースの設定も可能である。
研修成果
皮膚科診療内容を理解し,初期対応を実践できる知識・技術・態度を身につける。
- 皮膚科診療を実践する医師に求められる医療に関する基本理念を認識する。
- 全身疾患と皮膚疾患の関連性を理解し,日常の診療で求められる基本的な知識・技術・態度を修得し,さまざまな医療の状況においてこれを実践できる能力を身につける。
- 当然ではあるが人間としての基本的マナー・倫理・道徳観についても課題として取り上げる。
研修目標
- 面接の仕方を理解し,実践できる
- 診察の仕方を理解し,実践できる
- 皮膚の発疹(紅斑,紫斑,白斑,色素斑,丘疹,結節,水疱,膿疱,嚢腫,表皮剥離,びらん,漬瘍,腫瘍,亀裂,鱗屑,痂皮,瘢痕,萎縮,苔癬,苔癬化,疱疹,膿痂疹,膿瘡,紅皮症,粃糖疹,脂漏,脱毛,掻痒,多形皮膚委縮症)の評価
- プライベートパーツの診察への配慮
- 臨床写真撮影
- 基本的な検査の選択・実施・評価を行うことができる
- 真菌学的検査(KOH 法)
- Tzanck テスト
- 皮膚生検・皮膚病理組織診断
- 上記1,2,3を用いた診断と問題解決プロセスについて理解する
- 基本的な処置及び治療について理解し,実践できる
- 軟膏処置・創傷処置・熱傷処置
- 汎用する薬剤の理解(副腎皮質ホルモン剤,抗ヒスタミン剤,抗菌薬,抗真菌薬,免疫抑制剤)
- 皮膚外科(切開・止血・縫合・植皮術)
- 光線療法
教育関連行事(スケジュール)
火曜日:午後2時30分~カンファレンス
水曜日:午前8時30分~回診