About看護部について
看護外来の紹介

スペシャリストが質の⾼いケアをする13の専⾨外来を展開
当院では、外来治療を患者さんの⽣活の⼀部と捉えています。例えば、肺、肝臓、⾻髄などの移植⼿術を受けた⽅は退院後も内服や⾷事、感染予防などのセルフコントロールが重要であり、専⾨的な知識を持った看護師の相談や指導が⽋かせません。<br>このような退院後のケアを必要とされる患者さんのためにも、当院では下記の13の専⾨外来を設置しています。それぞれの外来では専⾨看護師や認定看護師をはじめ、⾼いスキルを持った看護師が患者さん⼀⼈ひとりに合ったケアを提供し、その⼈らしい⽣活が続けられるよう⽀援しています。
看護外来
産科外来
妊婦の妊娠中の⽣活や出産準備などの保健指導を⾏っています。
産後は⺟乳外来、2週間健診、1ヶ⽉健診で褥婦の育児状況や乳房状態、精神状態の観察と育児相談、新⽣児の体重測定や哺乳量測定を⾏っています。
当外来が⼼掛けていること
妊婦、褥婦の話を聞く
家での支援状況の確認をしっかりとしています
否定しないこと、受容と傾聴を意識しています
スタッフ間、他職種と情報共有を行い切れ目ない支援を心がけています
診療⽇について
⽉曜⽇、⽔曜⽇、⾦曜⽇
ストーマ外来
ストーマを造設し退院された患者様が、入院期間中、習得されたストーマケアをご自宅でも実施できているか確認いたします。ご家族もしくは訪問看護師がケアを行っている場合、何か困ったことはなかったか?今実際困っていることはないか。独居や高齢、老々介護で、ケアを行うことができなくなった場合に社会福祉サービスを導入するよう調整いたします。
新たな皮膚障害はないか、入院中の皮膚障害は改善したかを確認し、今後皮膚障害が発生しないよう予防的スキンケアはどのように行えばよいのか、治療上発生する皮膚障害への備えなどの説明を行っています。化学療法で発生する皮膚障害や、ストーマの晩期合併症への対応(ケア方法の検討や、主治医や皮膚科医との連携)を行なっています。
自然災害発生が増えてきているなかで、ストーマに関する災害への備え、被災した場合のオストミー協会での対応について説明いたします。
患者様、そのご家族のストーマケアに関する不安や心配事など、心情に寄り添い、傾聴いたします。
必要であれば、入院(手術)前にストーマに関する情報提供を行い、ストーマケアやストーマをもった日常生活がイメージできるようオリエンテーションを行っております。
当外来が⼼掛けていること
患者様がストーマを造設しても、安心、安全に暮らしていけるよう、少しでもストーマに対する苦痛やマイナスイメージが払拭でき、自分(家族やキーパーソン)でもできそうと思ってもらえるような関わりを行っております。
根拠に基づいたケアを提供できるよう自己研鑽を行い、自身の技術を高める努力を行う。
患者さまが心の拠り所を感じて頂けるような、あたたかな、安心できる外来でありたいと考えております。
診療⽇について
毎週火曜、木曜の9時~12時までの予約制
他の診療科で造設されたオストメイトは、診療科の受診に合わせた曜日で診療しています。
IBD看護外来
診察に合わせて30分ほどの面談を実施しています。
潰瘍性大腸炎やクローン病とともに生活されている患者さんとの面談を通して、病があるがゆえに感じる苦悩や気がかり、困りごとについてお話しを聴き、食事や薬剤をはじめとした情報提供を行い、一緒に対応方法を考えています。
患者さんがIBDに振り回されるのではなく、自身でセルフケア、セルフマネジメントしその人らしい生活が送れることを目標に面談に対応しています。
話の内容は、日々の生活、食事、症状や排便について、就労や学業との両立について、仕事学校の悩み、家庭の悩み、恋愛相談と多岐にわたり、それぞれに必ず、IBDがあることで起こる苦悩や障壁を抱えており、それらを本人とともにどう乗り越えるかを一緒に考える。
治療選択についての意思決定支援、自己注射指導も行っています。
食事療法や社会資源の活用については、管理栄養士と医療ソーシャルワーカーとも連携して支援を行っています。
面談内容は主治医と共有し、主治医とともに患者の生活を把握した上で治療方針を決定できるよう配慮しています。
当外来が⼼掛けていること
患者さんが気持ちよく話せること。気持ちよく診療を終え少しでも癒されて帰れること。
患者さんが抱えている、悲しみや悩み、真のニーズ、本当の思いに触れ理解したいと常に思っています。この人の心の窓はどこかと糸口を探すことを意識しています。
病を抱えて生きている患者さんが、少しでも話せてよかったと思ってもらえるよう願っています。病を抱えていてもその人らしく生きていけるための力になりたいと考えております。
診療⽇について
月~金の消化器内科外来開設時間に合わせて実施。
移植後Long-term Follow Up(LTFU)外来
LTFU外来は、外来通院中の同種造血幹細胞移植後患者の様々な問題についてのセルフケア支援を医師や薬剤師と連携し、チーム医療を実践するために2016年9月より開設された。活動は、同種造血幹細胞移植後患者を対象に面談を行っています。
内容は、感染症やGVHD(移植片対宿主病)・晩期合併症の観察・内服等のセルフケア支援・社会復帰に向理社会的支援、移植後1~2年経過している患者には、がん検診やワクチン接種の推奨を実施しています。
当外来が⼼掛けていること
・移植後の患者のQOLの向上のため個々の問題について適切なセルフケア支援をおこなうこと
・医師や薬剤師と連携し、チーム医療を実践すること
診療⽇について
月曜日と水曜日の週2回、約30~40分
がん看護外来
がん看護専門看護師、緩和ケア認定看護師、がん化学療法認定看護師、乳がん看護認定看護師ががん看護外来を担当しています。主治医の指示のもと、患者さん、ご家族の療養上の不安やお困りごとについて、解決の糸口を見つけられるように支援をしています。患者さん・ご家族からの相談内容としては、「こころの支援」「からだの支援」「療養の支援」「家族支援」などがあり、医師や看護師、医療ソーシャルワーカー、公認心理士などと多職種で連携しています。
当外来が⼼掛けていること
・患者さん、ご家族からお話を伺い、病気の体験を共有し、共にいることを大切にしています。
・患者さん、ご家族の意思や価値観を尊重しています。
・困りごとや気がかりについて、患者さんやご家族の生活スタイルに合わせて、共に解決策を探していくこと。
・医師や看護師、多職種のパイプ役になれるように働きかけたいと考えております。
・患者さんやご家族から、話してみて良かったと思ってもらえるように関わっています。
診療⽇について
月~金曜日 10:00~15:00
リンパ浮腫外来
・リンパ浮腫は発症すると完治は難しく、一生付き合わなければならない疾患であり、浮腫
によって生活の質が低下する場合が多いのですが、適切な治療とセルフケアを開始
することで症状の改善や悪化を予防することができます。
・リンパ浮腫についての説明、リンパドレナージ、圧迫療法、運動療法やスキンケア等についての日常生活指導、浮腫のある部位の計測・観察、弾性着衣や弾性包帯の選択と使用方法の説明、弾性着衣療養費申請についての説明を行なっています。
・患者様が正しいリンパ浮腫の知識を持ち、予防行動や自宅でのセルフケア能力を高めてリンパ浮腫とより良くつきあっていくことができるようにサポートしています。
当外来が⼼掛けていること
・患者様の体に直接触れながら施術する機会が多いため、リラックスできるような環境作りを心掛けています。
・リンパ浮腫の患者様は、見た目や手足の動かしにくさ、仕事や生活に制限を及ぼすことがあり、周囲の人に相談できず、不安を募らせておられます。診察時は、そのような思いに耳を傾け、希望に添えるように相談しながら支援しております。
診療⽇について
月・金曜日 午前・午後
初めてリンパ浮腫外来へ受診希望される方は、まず主治医に浮腫のことをご相談ください。
遺伝カウンセリング室
遺伝性疾患の患者・家族、または遺伝性疾患の可能性がある患者・家族に対して、遺伝カウンセリングを受けるまでの準備、受けた後のサポート、遺伝子検査等を行っています。
遺伝カウンセリングは、臨床遺伝専門医と主治医が、遺伝性疾患への理解、受容ができるよう、正確な医学的情報提供を分かりやすく伝え、患者とその家族が意思決定できるよう社会的、心理的な支援を行なっています。遺伝カウンセリング室の看護師は、これらの支援が十分に行えるよう、遺伝カウンセリングの前後に臨床遺伝専門医や主治医に情報提供と情報共有を行います。患者・家族の身近な存在として、傍で寄り添いながら理解を確認し、患者や家族が抱える個別の課題や困難を解決できるよう臨床遺伝専門医等と共に継続的にサポートを行っています。
【主な業務内容】
・患者・家族の事前の遺伝相談
・家系図の聴取や作成
・遺伝学的検査の準備や実施
・遺伝カウンセリング前後のサポート(遺伝性疾患の理解等の確認、精神的心理的支援)
・継続的なサポート(他の診療科や専門部門との連携、グリーフケア等)
当外来が⼼掛けていること
初めてお会いする患者様・ご家族様が多いため、情報をしっかり聴取した上で、どのような境遇にあるのかを確認し、最初の声かけをどのように行うか、イメージして接するようにしています。
診療⽇について
遺伝カウンセリングは、原則として火曜日、木曜日の午後に行っています。
(患者様・ご家族様の都合が合わない場合は、日程調整し月~金曜の午後も対応しています)
周術期術前外来
酔科医による診察前の問診、面談による疑問や不安への対応、禁煙指導や口腔ケア教育などの合併症予防のための患者教育などを行っています。ここで得た情報は、麻酔科医や診療科医師、その他医療者と必要な内容を共有し、手術中の看護計画を立案しています
当外来が⼼掛けていること
術前外来は、患者・家族が手術を受ける準備を整える場であり、手術室の医療者と初めて対面する場です。そのため、私たちの身だしなみや言葉遣いに注意を払い、短時間での関りでも信頼関係を築けるように心がけています。また、手術室の看護師が関わる強みとして、予定術式や体位、麻酔法に問題がないかアセスメントし、手術チームと共有することで安全な手術を受けることができるよう意識して関わっています。
診療⽇について
平日 13時から17時まで
精神神経科外来
・外来患者の受付け、診療終了後の書類の確認
・外来通院中の患者からの電話の対応(不安の傾聴など)
・来院時または待合室での気分不良および体調不良患者の有無の確認と対応
(声掛けや横になれるように配慮など)
・医師の指示によるバイタルサイン、体重測定
・医師の指示による投薬(内服介助や筋肉注射)
・当院精神科病棟を退院され継続支援依頼が出ている患者の観察と必要な情報収集
・診察中および診察後の体調不良患者の看護ケア
当外来が⼼掛けていること
精神神経科に通院している患者様が安心して気持ちを表出しやすい環境を作り、受診した目的を果たすことができるための援助ができる良好な人間関係を作ることを心掛けています
診療⽇について
診療日・・・・月曜日、水曜日、金曜日の週3回
診療時間・・・9:00~17:00
糖尿病看護外来
血糖マネジメントが困難な患者、高齢者糖尿病患者、精神疾患や悪性腫瘍など複数の疾患を合わせもつなど身体、心理、社会的に複雑な課題を抱える糖尿病患者を主な対象としています。インスリン等の自己注射や血糖測定指導、食事・運動療法支援、糖尿病透析予防指導、かかりつけ医づくりや治療方法の選択における意思決定支援、精神的支援などを実施しています。
当外来が⼼掛けていること
糖尿病治療の目標は合併症を予防し糖尿病のない人と変わらない寿命とQOLの実現です。糖尿病は治らない病気であるため、この目標を達成するためには、患者自身が病状を正しくに理解し、主体的に日々の自己管理を行うことが必要となります。治療を自分の生活の中に取り入れ、ストレスとも上手に付き合いながら自分に合った方法を見出していくことが望まれますが、生涯にわたってそれを行うことは決して容易なことではありません。そのため患者一人ひとりの病状、生活背景、タイミングに応じた患者教育、支援体制を整えていくことがとても大切です。多診療科、多職種、かかりつけ医との地域連携をはかりながらその人らしさと治療が調和した生活ができるよう心がけています。
糖尿病は生涯にわたりふだんの生活しながら付き合う病気です。それぞれ背景も異なるため多診療科、かかりつけ医療機関、保健師、訪問看護師、介護支援専門員など在宅療養を支える多職種とも連携、調整をはかり、治療を継続しながらその人らしく生活を送れるよう支援の質向上と体制の構築に取り組んでいます。
診療⽇について
糖尿病内科外来の開設日に合わせて 月~金 9:00~17:00
乳腺外来
一般・消化器外科の乳腺担当医師の診察に担当看護師が同席し検査や診察の補助を通して乳がんと診断された患者の支援を行っています。当院では初期治療から再発進行治療まで行っています。
初期治療での看護師の役割は診断されるまでの検査の介助や手術を受けるまでの意思決定支援・治療のセルフケア支援・治療を続けるための在宅支援。精神的支援・補正下着の情報提供やリンパ浮腫の予防指導などを行っています。
再発進行乳がん患者への支援は治療選択時の意思決定支援や治療のセルフケア支援。治療を続けるための在宅支援などを行い、治療が難しくなった場合は最期をどう過ごしたいかなどの意思決定支援、精神的支援を行っています。
当外来が⼼掛けていること
乳がんは女性で一番多いがんでもあり、早期の場合他の癌にくらべて予後が良いといわれていますが、治療は長期になることがあります。また再発進行乳がんでも治療薬が多く長い間治療を続けている方もおられます。患者様は副作用や経済的・家族背景的・精神的な問題を抱えながら治療を受けている方もおられます。そんな患者様に対し「がんと共に生きる患者さんを支える」ことが看護師の役割かと考えています。
診療⽇について
火曜(AM)
水曜(AM・PM)
木曜(AM・PM)
当院には乳腺外科はなく一般・消化器外科の乳腺担当医師が「一般」の中で診察を行っており診療開設日に行っています。乳腺外来の枠はありません。
フットケア外来
フットケア外来は慢性疾患看護専門看護師および糖尿病看護認定看護師の資格をもつ看護師が糖尿病内科医、形成外科医、皮膚・排泄ケア認定看護師(特定行為研修修了)、外来看護師、義肢装具士らと連携し運営しています。外来通院中の糖尿病足潰瘍・壊疽のハイリスク者を対象に予防的なフットケアやセルフケア教育を行い、診療報酬として糖尿病合併症管理料170点/月を算定しています。創傷のハイリスクである重症化下肢虚血者が自宅や施設で創傷や感染の兆候を認めた場合は、皮膚・排泄ケア認定看護師と相談しながら早期受診の調整を行っています。また、入院患者を対象に糖尿病の有無に関わらずフットケアコンサルテーションを実施しています。
当外来が⼼掛けていること
糖尿病は症状が乏しく、検査データと自分がとらえる健康状態とのギャップがあり、実感してもらいにくい病気です。しかし医療者と一緒に自分の足を観て、触れて、足の感覚の鈍さに気づくことで、ハッとして高血糖の影響を理解することがあります。また、足や爪の形、皮膚の状態には、仕事や趣味、清潔習慣、生活環境、その方のライフスタイルが反映していることもあり、足に現れていることを通じてコミュニケーションが図られ、その人の理解と関係性が深まり療養支援のヒントを得ることもあります。フットケアは元気に歩ける足を守るケアであると同時に患者が糖尿病に関心をもち学べる場になるよう心がけています。
診療⽇について
毎週水曜日 13:00~16:00
第1・3木曜日 9:00~12:00
腹膜透析外来
看護師による問診や教育(バイタルサインや体重の変動・生活状況の確認・腹膜透析出口部の観察・腹膜透析管理の状況・出口部ケアやカテーテル固定方法、日常生活の注意点などの教育や指導)
診察後の処置(エリスロポエチン製剤の皮下注射・腹膜透析接続チューブ交換)
腎代替療法選択患者への説明や患者同士の情報提供の場の調整
当外来が⼼掛けていること
腹膜透析は自宅での治療となるため、患者の生活スタイルや環境などをイメージし関わっています。
腎代替療法選択外来では、患者・家族同士での情報交換や思いの共有ができるような場を整え、不安の緩和や腹膜透析導入後の生活イメージ作りができるように関わっています。
腹膜透析患者の入院時や導入後の外来など、病棟看護師へ情報提供を行い、病棟と連携を図っています。
診療⽇について
第1~4週 木曜日 13時から