救急科

概要

本院での救急診療は佐賀医科大学開設とともに準備され1985年に救急部発足、1996年4月に全国立大学で10番目に救急医学講座が開講されることによって始まりました。

通年終日体制(24時間365日)による救急患者さんの積極的受入れを開始し、この救急診療体制構築にあたり卒後研修プログラムを組み込むことで、医療機関としてのアクティビティは著しく上がりました。

2005年9月厚生労働省から救命救急センターとして佐賀県内で2番目に指定を受け、2015年には九州で3番目となる高度救命救急センターの認可を得ており、現在に至っています。2006年には危機管理医学講座が併設され、以後、非常災害医療学講座、先進外傷治療学講座、先進集中治療学講座が併設されました。

取り扱っている主な疾患

救急医療とは、救急部が、病院の1部門として独立して行い得るものではありません。医療機関として多くのリソースを投入して初めて可能になるものです。

各部署の協力体制の中で救急部はその核となり、救急初期診療からアドバンスドトリアージ、各専門治療への調整を行います。

多発外傷や重症熱傷、急性中毒、各専門家の領域を越えた急性期病態等の入院加療も主治医として行います。

佐賀広域消防局との試行的事業として“医師同乗救急車”事業、いわゆるワークステーション式ドクターカーを行っており、ドクターヘリの基地病院としても地域医療に貢献しています。

また、佐賀県メディカルコントロール検証委員会の事務局を兼ねており、地域の救急搬送プロトコールにも深く関与しています。

災害発生時現場ではDMAT(Disaster Medical Assistance Team)として活動しています。

特色

当院では当初は北米型救急医療いわゆるER(emergency room)型をその大きな特徴としてきました。

現在は6床の救急ICU病棟、24床のHCU病棟の重症入院患者管理も積極的に行っています。

また、高気圧酸素療法の機器や重症熱傷治療室も完備しており、高度先進急性期医療の体制を整えています。

取得した認定学会名

他多数

取得している各専門医・指導医の数

専門医・指導医人数
日本救急医学会専門医10名
日本救急医学会指導医2名
日本集中治療学会専門医4名
日本航空医療学会認定指導者1名
日本外科学会認定医1名
日本外傷学会専門医1名
日本急性血液浄化学会認定指導者2名
日本内科学会認定医1名
日本腹部救急医学会 腹部救急教育医・認定医2名
Acute care surgery学会 認定外科医1名
日本血栓止血学会 認定医1名

地域のメディカルコントロール体制と共にICLS、JPTEC、JATEC、AHA、BLS、ACLS、SSTT等のインストラクター、プロバイダーの資格も有しており、救急関連教育コースも行っております。