栄養治療部

概要

 栄養治療部は、患者さんの病態・病状に応じた適切な食事を提供し、栄養面から治療を支援します。 また、栄養サポート班(NST)をはじめ、栄養に関わるチーム医療に参画し、疾患の治療に貢献できるよう努力しています。
 入院および外来患者さんに対しての病態に応じた栄養食事相談・各種教室を通して、ご家庭でも食事療法を実践・継続できるよう支援を行っています。高齢化や生活習慣病の増加に伴い、日々の食事を見直すことで治療効果の向上や合併症の予防、栄養状態の改善・免疫力低下の防止など様々な効果が得られることがわかってきました。
 栄養管理の専門職として入院患者さんだけでなく、外来患者さん・地域の皆様への働きかけを行っていきます。

栄養食事相談のご案内

(患者さんを対象に食習慣改善のための栄養相談を行っています)
※事前予約制です。主治医にご相談ください。

個別指導

集団指導 ※入院患者さんむけ

特色

 当院では2015年より「ニュークックチルシステム」を導入し、「大量調理施設衛生管理マニュアル」およびHACCPに基いた衛生管理に努め、安全・安心な治療食を提供しています。
 食事は疾患治療の大きな要素の1つではありますが、入院患者さんの楽しみでもあるため、美味しさを追及するとともに食器に有田焼 深川製磁を用いて見た目にも楽しめるように工夫を行っています。
 また、疾患治療食だけではなく、食思不振・化学療法時に対応した食種、嚥下障害・口腔障害に対応した食種、細かな食事指示などにも対応できるよう設定した個別対応食など様々な食種や形態を用意しています。

有明食(化学療法・緩和ケア食)

食思不振の方にも好まれ、食べたくなる、少量でボリュームがある食事

鍋島食(特別室食)

 季節感を重視した、特別室の方への食事

出産お祝い食(産科)

 出産後のお祝い膳として提供しています。3種類から選択できます。

病棟イベント(精神科・小児科)

◎現在、特別室食の有料メニューとして「佐嘉御膳」を提供中です。

佐嘉御膳(有料特別室食)例

当院の形態調整食について

 当院は、形態を調整した食事として「口腔障害食」と「嚥下調整食」の大きく2種類の展開を行っています。
「口腔障害食」は、食材選択や調理により硬さや形態を調整した食事で、汁や煮汁などにはとろみをつけていません。
「嚥下調整食」は、口腔障害食と同様に硬さや形態の調整に加え、凝集性も調理した食事です。
また治療食を提供している場合は、一口大・きざみまでの形態調整を行っています。

口腔障害食

嚥下調整食

 当院の嚥下調整食は、食材をやわらかく調理したのち、食材や料理・目標とする分類により「一口大」「きざみ」「ほぐし」「ペースト」「マッシュ」などの形態に加工し、出汁等で調整した「とろみ液」を料理に加えて凝集性の調整を行っています。

取得している資格

〈管理栄養士〉

専門医・指導医人数
腎代替療法専門指導士1名
がん病態栄養専門管理栄養士3名
腎臓病病態栄養専門管理栄養士1名
日本臨床栄養代謝学会NST専門療法士3名
日本臨床栄養代謝専門療法士(周術期・救急集中治療)1名
日本糖尿病療養指導士3名
日本栄養士会TNT-D1名
病態栄養専門管理栄養士4名
佐賀糖尿病療養指導士4名