ペインクリニック・緩和ケア科

概要

2017年4月に麻酔科蘇生科からペインクリニック部門が独立し、地域包括緩和ケア科と合併し、総合してペインクリニック・緩和ケア科として誕生しました。ペインクリニック部門では、神経ブロック療法を中心としておりますが、入院によるインターベンショナル手術治療、薬物療法や理学・運動療法、精神・心理療法、漢方などの東洋医学も組み合わせて治療にあたっています。ペインクリニックの治療はがんによる痛みにも応用され、緩和ケア専従医、緩和ケア診療班とも連携を取りながら、悪性腫瘍による痛みやその他の身体の症状緩和を行います。

取り扱っている主な疾患

痛みが主な症状:腰椎椎間板ヘルニア、慢性腰痛症、頚椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、CRPS(複合性局所疼痛症候群)、悪性腫瘍による痛み、外傷後疼痛、手術後(急性、遷延性)疼痛、帯状疱疹関連痛(帯状疱疹後神経痛)、三叉神経痛、舌咽神経痛、片頭痛、筋緊張性頭痛、群発頭痛、非定型顔面痛、神経障害性疼痛、幻肢痛、視床痛、脊髄損傷後疼痛、外傷性頸部症候群、頚肩腕症候群、胸郭出口症候群、変形性腰痛症、変形性頚椎症、椎間関節症、坐骨神経痛、会陰部痛、身体症状症などの全身の疼痛性疾患、痛みとは関係のない疾患:ASO、TAO、レイノー病など四肢の虚血、末梢性顔面神経麻痺、掌蹠多汗症(手のひらから汗が出る)、顔面痙攣、眼瞼痙攣など

特色

①急性期から慢性期まで幅広く痛み症状の治療に対応いたします。神経ブロック、手術治療、心理的サポート、薬物療法、運動療法などを行っていきます。
②L”DISQという椎間板内治療を行います。椎間板ヘルニアに伴う多くの症状に対して、経皮的に椎間板内圧を下げるためにプラズマを使用して椎間板を蒸散させます。急性期を過ぎても痛みが残存する場合は是非ともご紹介ください。
③様々な治療に難渋する痛みに対して脊髄刺激療法を行います。2~3週間の刺激で効果の認められる場合もあり、帯状疱疹後神経痛や虚血性の四肢の痛み、パーキンソン病の痛みなど様々な症状に応用が可能です。トライアルは2-3週間で抜去可能です。また永久的な埋込み療法も行えます。
④がん患者さんの痛み、がんサバイバーの痛み、非がん性慢性疼痛など様々な痛みに対応します。
⑤神経破壊薬や高周波熱凝固療法(神経を破壊しないパルス高周波法)など頑固な痛みにも効果が認められる治療法が可能です。
⑥脊椎・脊髄疾患の難治性の痛みに特化しています。まずはご紹介をお願いします。
⑦痛みが強い場合には早急に診察が出来るように配慮いたします。ご連絡ください。

取得した認定学会名

取得している各専門医・指導医の数

日本ペインクリニック学会専門医2名
日本緩和医療学会認定医1名
日本慢性疹痛学会慢性疹痛専門医1名
日本区域麻酔学会指導医1名
臨床研修指導医2名
日本麻酔科学会認定指導医1名
麻酔科機構専門医2名
日本麻酔科学会専門医3名
日本スポーツ協会公認スポーツドクター1名