血友病診療班

概要

 近年の血友病診療は治療法の進歩にともなって世界的な治療目標として「血友病でない人と同様の生活の質(QOL)を達成すること」が掲げられています。その為には多様化した製剤を用いてそれぞれの患者様に合わせた個別化した治療とその為の患者様との共同意思決定が必要とされています。また血友病は男性の患者様だけの疾患ではなく血友病保因者及び女性血友病の患者様への支援と症状に応じた治療提供も重要です。

 2025年4月に本邦でも血液凝固異常症レジストリが開始となり、県内の登録可能施設は血友病診療地域中核病院である当院である事より、他施設で治療いただいている患者様にも年1回以上の当院受診をしていただく事になり、その為には当院での包括的外来の提供が必要となりました。

 これらの状況をふまえて当院では2025年11月より血友病診療班を立ち上げて小児科、血液・腫瘍内科、整形外科、リハビリテーション科、放射線科、口腔外科、産婦人科、救急科、臨床検査技師、薬剤師、看護師、認定遺伝カウンセラー、臨床心理士、医療ソーシャルワーカーの連携のもと血友病及びフォンビルブランド病などの出血性疾患の患者様へのより良い医療の提供を目指して活動を行っています。

取り扱っている主な疾患

特色

・活動内容
 (1)小児科と血液・腫瘍内科の担当医での月1回の血友病連絡会での情報共有
 (2)関連診療科および多職種での症例検討会の適宜開催
 (3)3か月毎の血友病診療班会議の定期開催

 以上の活動を通して組織としての診療科・多職種との円滑な連携を取りながら患者様へのより良い医療の提供ならびに患者様の生活の質(QOL)の向上を目指します。またレジストリに参加いただく患者様への包括的外来の提供を行います。

取得している各専門医・指導医の数

糖尿病関連専門職人数
日本血栓止血学会認定医2名
認定遺伝カウンセラー1名