当院では、入院中の患者さんの予期せぬ容体変化に早期に気づき、速やかに適切な処置を行うための安全管理体制として「院内迅速対応システム(RRS:Rapid Response System)」を導入しています。 入院治療中、患者さんの病状は常に安定しているとは限らず、時に急激に変化することがあります。RRSは、心停止などの重篤な状態に陥る「前段階」の兆候をいち早くキャッチし、専門の医療チーム(RRT:Rapid Response Team)が主治医や病棟スタッフと連携して介入することで、救命率の向上と後遺症の軽減、そして入院生活の安全を守ることを目的としています。
RRSは特定の「病名」に対してではなく、患者さんの「生理学的な異常(バイタルサインの乱れ)」に対して稼働します。診療科を問わず、すべての入院患者さんが対象となります。 主に以下のような急変の予兆や症状に対応しています。
1. 専門チームが即応
集中治療の経験豊富な医師、看護師で構成された「迅速対応チーム(RRT)」が待機しています。一般病棟で患者さんの異変(呼吸、循環、意識の変化など)が認められた際、病棟看護師からの要請(コール)を受けてチームが即座にベッドサイドへ駆けつけ、全身管理や蘇生処置のサポートを行います。
2. 客観的な基準による早期発見
「なんとなく様子がおかしい」という直感だけでなく、血圧・脈拍・呼吸数などの数値に基づいた客観的な「起動基準」を設けています。これにより、担当スタッフの経験年数に関わらず、危険な兆候を漏らさず拾い上げ、早期介入につなげる仕組みを構築しています。
3. 「防ぎ得る死」をなくすための多職種連携
RRSの活動は、単なる救急処置にとどまりません。主治医(専門科)と集中治療医(全身管理)が協力して治療方針を検討したり、必要に応じて集中治療室(ICU)への早期移動を決定したりするなど、病院全体の総合力を結集して患者さんの回復を支援します。
| 日本集中治療医学会専門医 | 4名 |
| 日本麻酔科学会専門医・指導医 | 5名 |