NIPT(新型出生前診断、非侵襲性出生前遺伝学的検査)
当院では、日本医学会が設置した出生前検査認証制度等運営員会より基幹施設として認証を受け、令和4年7月より、NIPT(新型出生前診断、非侵襲性出生前遺伝学的検査)を開始しました。
かかりつけ医の先生方へ
NIPTについて
- NIPTはお腹の中の赤ちゃんが染色体疾患をもつ可能性をみるための検査です。
- 検査対象となる染色体疾患は21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーです。
- ヒトの染色体は46本で、1~22番までの男女共通の染色体を2本ずつ、性別によって異なる染色体(X・Y染色体)を2本持っています。トリソミーというのは、通常2本ある染色体が3本ある状態です。
- 妊娠10週~16週妊婦さんから10mlの血液を採取して、血液中に浮遊している胎児胎盤由来のcell free DNA(染色体が細かく分解されたもの)を分析して結果を出します。
- 検査の結果は『陽性』、『判定保留』、『陰性』と報告されます
- 『陽性』とはその疾患の可能性が高いという意味ですが、NIPTは非確定的な検査ですので、診断が確定するわけではありません。実際にはその疾患ではない場合もあります。
- 診断を確定するためには、妊娠16週以降に羊水染色体検査(確定検査)を行います。
- 出生前検査はご夫婦の赤ちゃんに対する検査ですので、検査前後のカウンセリングにはご夫婦で来院していただくようにお願いします。
NIPTの対象となる妊婦さん
- 高年齢の妊婦
- 母体血清マーカー検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された妊婦
- 染色体数的異常を有する児を妊娠した既往のある妊婦
- 両親のいずれかが均衡型ロバートソン転座を有していて、胎児が13トリソミーまたは21トリソミーとなる可能性が示唆される妊婦
- 胎児超音波検査で、胎児が染色体数的異常を有する可能性が示唆された妊婦
予約から検査の流れ

NIPT検査費用
- 検査前カウンセリング 11,000円(税込)
- 採血・NIPT検査結果説明のカウンセリング 121,500円(税込)