当院では、第2・第4火曜日に形成外科で「頭と顔のかたち外来」を開設しています。
3月6日(木)、2019年6月の外来開設以来、記念すべき100個目となる治療用ヘルメットを患者さんにお渡しすることができました。ヘルメットを受け取ったのは生後5ヵ月のお子さんとご家族で、「ヘルメットの着用を通して、耳の位置などバランスが整ってくれたらいいなと思います」とお話ししてくださいました。
頭と顔のかたち外来では、赤ちゃんの頭や顔の形が非対称である問題を専門に診察しています。赤ちゃんの頭は生まれたときは柔らかく、成長によって変わりますが、時には特定の形に偏ることがあります。この頭の形の非対称が顔の成長にも影響を与えることがあります。
治療法の一つにヘルメット治療があります。このヘルメットは、赤ちゃんの頭の形を整えるために特別に設計されており、通常1日約23時間装着することが推奨され、数ヶ月間使用します。医師は赤ちゃんの状態に応じて最適な治療を提案します。
早期の治療が効果的なので、生後3〜4ヶ月の時点で不安がある場合は、医療機関を受診することをお勧めします。
頭蓋形状誘導療法(ヘルメット治療)は、赤ちゃんの頭の形を無理やり変えている訳ではありません。隙間を空けて包んであげるイメージです。
「頭の形を整える治療」ということで、ヘルメット治療に「頭の形を強制的にヘルメットの形に合わせていく」というイメージを持たれている親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、それは間違っています。赤ちゃんの頭のどこかの部位を窮屈にすることはありません。向き癖でいつも床などに接していて平坦になってしまった場所に、ヘルメットで空間を作り、その場所の頭蓋骨が大きくなれるように促す治療です。赤ちゃんの頭は生後1年の間は急速に大きくなりますので、生後1年までの頭の成長を利用した治療です。ヘルメットをかぶることに慣れてしまえば赤ちゃんが苦痛を感じる治療ではありません。
頭と顔のかたち外来(形成外科)では、生まれて3ヵ月以上12ヵ月未満で一定の条件を満たす乳児を対象に、頭蓋形状誘導ヘルメットによる治療を行っています。
第2・第4火曜日 13時~15時
当外来は予約制ですので、他の医療機関からの「紹介状」をご準備のうえ、下記までお電話をお願いいたします。
TEL:0952-34-3482(メディカルサポートセンター)